2025.08.03 昼 定番も変化球も揃う、千駄木のおにぎりカフェ@利さく 居酒屋・定食 上野・浅草・日暮里 1000円〜2999円 ★★★★☆ 下町・千駄木にて、2010年創業のおにぎりカフェ『利さく』。和の趣ある屋号に対して、青地に白猫が描かれたロゴがカフェとしての柔らかさを担保する。だが、その中身はかなり本気。群馬・板倉町産のコシヒカリ、有明産の海苔、手作りにこだわる具材など、素材選びから徹底されており、単なるほっとするおにぎり屋では終わらない個性を放っている。 カウンターに貼られた手書きメニューには、定番から変化球まで30種以上。「塩にぎり」「鮭」といった基本に加えて、「ちりめん山椒」「豚キムチ」「クリームチーズたらこ」「サバ味噌」など、個性的なラインナップまで網羅する。のりの有無も選べる仕様で、自分好みがきっと見つかるだろう。 そんな中から今回選んだのは、Aセット(おにぎり2種+味噌汁)より「揚げ玉明太」と「鮭みそ」。 「揚げ玉明太」は、福岡の手仕事明太子ブランド「MENTIE」と、根津の天ぷら専門店「福たろう」とのコラボによる一品。全工程手作りで生まれる“1%の奇跡の明太子”の奥深い辛味に、胡麻油香るサクサクの揚げ玉が香ばしさとコクを加える。素材の力と技術が交差する、粒立った名作。 「鮭みそ」は、焼き鮭の皮の香ばしさと、自家製の甘辛味噌が寄り添う王道型。懐かしさの中にも、味の設計力がしっかり。ご飯との一体感も申し分なし。 味噌汁は控えめな立ち位置ながら、出汁が効いていて滋味深い。おにぎりの個性を際立たせながら、全体をきっちりまとめてくれる。多彩な具材に緻密な構成力。『利さく』のおにぎりは、選べる楽しさがそのまま選ばれる理由になっている。ご馳走様でした。 — 利さく050-5596-2234東京都文京区千駄木2-31-6https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131106/13112685/