2025.08.02 昼 その一口が、確かに「タイである」と教えてくれる@ペンタイ 世界料理(アジア) 相模原・大和周辺 1000円〜2999円 ★★★★☆ 小田急線・南林間駅すぐ、黄色い看板が街に陽気なリズムを加える『ペンタイ』。その名の由来は「PEN=〜である」と「THAI=タイ」を合わせた造語で、「まさにここはタイである」という意思表明のような一軒だ。日本にいながらにして、リアルなタイの空気と味わいを提供する、“町中華”ならぬ“町タイ”の雰囲気がある。 さて、今回いただいたのはタイ料理の代表格「カオマンガイ」。鶏の茹で汁で炊かれたジャスミンライスが、まず香りからして心地良い。口に含むとじんわりとした塩気と鶏の旨味が広がり、どこかほっとする優しさも漂う。そして、その上に乗る鶏肉は、しっとりと柔らかく、ぷりっと弾力ある食感が実に上品。胸肉のパサつきとは無縁で、茹での加減に技術と経験を感じさせる。 しかし、そこに合わせる特製の「タレ」がまた面白い。生姜、にんにく、唐辛子、ライムの酸味、そしてナンプラーの塩気と旨味。複雑だが一体感があり、これが加わると一気に“ガチ感”が出る。鶏の淡白さに鋭く切り込みながら、全体を鮮やかにまとめ上げていく。 この店の真価は、現地の味を日本の街に落とし込むことにある。異国の料理を“日常”として迎え入れる姿勢。それは「タイであること=ペンタイ」という名の通り、まさにこの店の意志の表れだろう。ご馳走様でした。 — ペンタイ046-271-3131神奈川県大和市南林間2-10-17https://tabelog.com/kanagawa/A1407/A140702/14003708/