初めてのハシヤ系“醤油味”@SPAGHETTI SHU

東京・飯田橋。ビジネス街の喧騒の中、まるでオアシスのように佇む一軒のスパゲティ専門店『SPAGHETTI SHU』。この店は、あの“ハシヤ系”と呼ばれる名店群の流れを汲む実力派だ。素材の選定から味付けの方向性まで、どこか懐かしさとともに、日本人の舌に深く染み入る“和スパ”の世界を体現している。

ハシヤ系といえば、タラコとウニとイカなどの王道に惹かれがちだが、今回はあえて「醤油味」に初挑戦。選んだのは、おすすめメニューにも掲げられている「ミックス（お醤油味）」。

ひと目で感じるのはその賑やかさ。海老、あさり、ソーセージ、ピーマン、トマト、そして存在感のある厚切りベーコン。ボリュームも彩りも十分。味付けは、やや甘めの醤油がベースで、しっかりと日本人の舌に馴染む仕上がり。海鮮の旨味やベーコンの香ばしさがそれぞれ活きていて、全体の味に奥行きを与えている。ベーコンの焼き目が香りのアクセントになり、ピーマンの青さやトマトの酸味が口をリセットしてくれる。味の構成は意外にも繊細で、食べ進めるほどにまとまりを感じる。

初めての醤油味だったが、食べながら思ったのは素直な納得感。日常的に食べたくなるような一皿に仕上がっていて、ハシヤ系の包容力を再確認するきっかけになった。ご馳走様でした。

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SPAGHETTI SHU
03-6910-0331
東京都千代田区飯田橋2-1-6 レクロシェット 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1309/A130906/13295901/