むっちり麺と濃厚つけ汁。@つけ麺 和 東京本店

足立区・竹ノ塚の地にて、着実に存在感を放つ一軒『つけ麺 和 -kazu- 東京本店』。2018年創業とまだ若い店ながら、その仕上がりからは既に堂々とした安定感を感じさせる。それもそのはず。店主は、つけ麺界の名門「つけ麺 道」のご出身。その系譜を継ぎながらも、自らのカラーを持ち込んだ一杯がここにある。

注文したのは「特製つけ麺（並）」。

麺は見るからに密度感があり、啜るというより“噛む”ことに重点を置いたような設計。むっちりとした力強い食感で、小麦の香りも立っており、ベースとなる麺そのもののクオリティが高い。締められたコシと、噛むほどに広がる甘み。

そしてつけ汁。濃度高めのとろみ系で、麺にがっちり絡むタイプ。その粘度に負けず、魚介の風味が明確に立ち上がってくる。節系の香りが、口の中でふわっと広がる設計。豚骨の旨味もしっかり効いているが、臭みはなくバランス良好。この濃厚なのにクドくない絶妙なラインも、「道」からの継承を感じさせる部分。

特製トッピングは、過不足のない構成。厚みの低温チャーシューやしっとりとした鶏チャーシュー。「味玉」は中心がややとろりとしていて、白身まで味が染みる濃いめの仕上がり。「極太メンマ」はコリッと食感が立ち、甘辛のタレとほんのり山葵の風味が個性を添える。「海苔」も3枚しっかり、全体の輪郭を締める名脇役。

全体を通じて、「道」譲りのスタイルに敬意を払いながら、きっちりとしたオリジナルの一杯にまとめている。濃厚魚介つけ麺を食べたくなったら、十分に候補としておすすめできる良店だ。ご馳走様でした。

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つけ麺 和 東京本店
03-5856-9311
東京都足立区西竹ノ塚1-12-9 共栄ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1324/A132404/13217032/