2025.07.28 夜 立ち食い寿司が進化した!?@立喰い寿司 あきら 寿司 銀座・新橋・有楽町 5000円〜9999円 ★★★★☆ 最近、立ち食い寿司が静かなブームになっている。といっても、従来のスピード重視の格安業態ではない。いま注目されているのは、「一流店が手がける本格志向の立ち食い寿司」。仕入れも仕込みも高級店と同等、職人が目の前で握り、でも立って、気軽に食べられる。そんな新しい流れの先駆けとなったのが、2021年2月16日オープンのこの店だ。母体は白金の高級寿司店『鮨 龍尚』。ここでは、同店と同じネタを使用しながら、スタイルは立ち食いという潔さ。価格を抑えながら、質は落とさない。その姿勢が明快だ。 もともと寿司は屋台で立ち食いするのがルーツ。つまり、この店は回帰であり、同時に進化でもある。仕入れは高級、提供は合理的。無駄を削ぎ落とし、旨い寿司を手早く味わうという原点を現代にアップデートした一軒と言える。赤酢を使ったシャリは、旨味が強く、ネタとの相性も良好。温度管理も的確で、シャリとネタの一体感がある。握りのサイズはやや小さめでテンポよく食べられる設計。手早く、でもしっかり満足できる構成だ。 「金目鯛」 「赤身」 「鰹」 「中トロ」 「北寄貝」 「鰯」 「車海老」 「黒むつ」 「漬け」 「雲丹」 「トロたく」 「のどぐろ」 職人は多くを語らず、握りで勝負。手数は多くないが、仕事は的確。見せ方ではなく、内容で勝負しているところに好感が持てる。一流店の味を、気軽に、立ったまま食べられる。今まさに注目されているスタイルであり、その原点に近いのがこの店だ。寿司をもっと日常的に、もっと合理的に楽しむ。そのニーズに対して、しっかりとした解を提示している。ご馳走様でした。 — 立喰い寿司 あきら070-3293-7491東京都港区新橋3-8-5 ル・グラシエルBLDG 13号 B1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1301/A130103/13256255/