2025.07.27 昼 喜多方の郷土に染み入る、わっぱのソースカツ丼。@会津 田舎家 とんかつ・揚げ物 喜多方・西会津・只見 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 喜多方駅からほど近く、蔵の街に溶け込むように佇む古民家『会津 田舎家』。昭和60年創業のこの店は、会津地方の食文化をまるごと体験できる一軒だ。瓦屋根と格子戸の趣ある佇まいは、どこか懐かしい空気をまとい、暖簾をくぐれば、会津の郷土料理がずらりと並ぶメニューが出迎えてくれる。馬刺し、こづゆ、にしんの山椒漬け──その中から今回選んだのは、店の看板メニュー「ソースカツ丼(上ロース)」である。 運ばれてきたのは、会津らしさを凝縮したような一杯。まず目を引くのは、わっぱに収められたその佇まいだ。喜多方産コシヒカリの白いご飯、その上にたっぷりのキャベツ、そして福島県産「健育美味豚」を使ったカツが堂々と構える。その厚みは、まさに圧巻。衣は香ばしく揚がり、田舎家オリジナルの甘辛ソースが全体を包み込み、テリっとした光沢が食欲をそそる。 ひと口かじれば、カリッとした衣の後に、肉のジューシーな旨味がじわっと広がる。ソースはしっかり濃いめだが、キャベツのシャキシャキ感とコシヒカリの優しい甘さがその強さを見事に受け止め、最後まで飽きさせない。セットには味噌汁と香の物が付き、過不足のない構成。 会津の文化と素材を真正面から表現した一店。会津に来たら、いや、喜多方に来たなら、ぜひ味わってほしい。ご馳走様でした。 — 会津 田舎家0241-23-2774福島県喜多方市梅竹7276-2https://tabelog.com/fukushima/A0706/A070601/7000975/