2025.07.21 夜 カハラブランドでの美食体験@RISTORANTE OZIO イタリアン・ピザ 横浜市 10000円〜29999円 ★★★☆☆ 横浜ベイサイドにそびえる「カハラ・ホテル&リゾート横浜」。ハワイで生まれたラグジュアリーリゾートの血を引き、心を満たすおもてなしをテーマに、優雅で穏やかな時間を約束します。その一角を彩るダイニングが『RISTORANTE OZIO(リストランテ オッツィオ)』。店名の「OZIO」はイタリア語で“優雅な余暇”を意味し、ホテルの哲学と見事に呼応する名前です。 白を基調とした上質な空間に、みなとみらいの景色を望む大きな窓。ホテルならではの気品と非日常感を背景に、クラシックを尊重したイタリアンが供されます。では、その料理の旅へ。 まずは「グジエール」。小さなチーズのシューは、サクッと軽やかな食感と共に、熟成チーズのコクが広がっていく。アミューズとしての役割を果たす、粋な一口。 「クラシックシーザーサラダ OZIO横浜スタイル」。ロメインレタスに削りたてのパルミジャーノ、カリッと焼き上げたベーコンとクルトン。構成はクラシカルですが、ベーコンの旨味とドレッシングの酸味がしっかり響く、飽きのこない仕立て。 続いて「コンソメスープ」。澄んだ琥珀色は、長時間かけて抽出された旨味の証。ひと口含むと、肉や野菜の重層的な香りが静かに広がり、余韻の長さが心地よい。まるでホテルの時間そのもののような、ゆったりとした贅沢さがある。 OZIOの名物「特製スパゲッティ・カルボナーラ」。2種類のベーコンが奏でる塩味と旨味の二重奏、特にグアンチャーレの存在感は圧巻。卵黄とチーズで仕立てたソースは濃厚で、パスタとの絡みも申し分なし。 「黒トリュフのパスタ~タヤリン~」。細打ちのタヤリンに、芳醇なバターソースとスライスされた黒トリュフ。シンプルな構成でありながら、その香りと旨味は圧倒的。野生味のあるトリュフがソースの中に強いアクセントを作る。 そしてメイン、シグネチャーに位置付けられる「ピエ・ド・コションのファルシ “エピキュリアン”」。豚足の骨を丁寧に外し、その空洞に木の子のペーストを忍ばせたアイデア溢れる一皿。外側はゼラチン質のプルンプルンとした食感、内側には木の子などの芳醇な香りと旨味。噛むごとに層をなす風味が広がり、濃厚ながら決して重たくない。周囲の焼き野菜やソースが陰影を与え、皿全体が完成された世界観を描く。 総括すると、OZIOはホテルダイニングの王道を体現する場所。クラシックを守りながらもユニークなアイデアで現代的に昇華している。そして何より、カハラブランドの本質である“心を解き放つ時間”を、空間とサービスでしっかりと叶えてくれる。横浜で優雅な余暇を過ごしたい方におすすめできる一軒。ご馳走様でした。 — RISTORANTE OZIO045-522-0008神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-3 ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜/横浜ベイコート倶楽部ホテル&スパリゾートhttps://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140103/14080793/