2025.07.18 昼 土佐の藁焼き、東京進出。@土佐みょうじん 居酒屋・定食 秋葉原・神田・水道橋 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 東京・新日本橋にやってきたのは、土佐を語る上で欠かせない藁焼きの世界を楽しませてくれる『土佐みょうじん』。 土佐の食文化を象徴する鰹の藁焼きを、都会らしい落ち着いた空間で体験できる一軒だ。木の温もりを感じるカウンターを囲めば、中央に据えられた藁焼き台で炎が舞い上がり、香ばしい煙が立ち上る。この瞬間、東京の真ん中にいながらも土佐の空気を吸い込んでいる気分になる。 料理のテーマは、徹底して「鰹」。看板の鰹の藁焼き塩たたきは、厚切りの身を一瞬で炙り、仕上げに土佐の塩をガリッと効かせる。ポン酢や薬味に頼らず、藁の薫香と塩のミネラル感で勝負する潔さ。噛むたびに旨味と香りが重なり合い、ご飯をすすませる。 まだまだ、ここで終わらないのが嬉しいポイント。削りたての鰹節が桐箱で運ばれ、ご飯と共に楽しむ贅沢な一口。これを鰹のたたきと合わせれば、旨味の二重奏。 最後は熱々の出汁を注ぎ、茶漬けで締める。始まりから終わりまで、鰹というテーマをぶらさず、一皿ごとに表情を変えて見せる構成が見事だ。 総括するなら、ここは東京で出会う、土佐の真骨頂。炎、薫香、塩、そして鰹。この一貫した世界観に、思わずもう一度体験したくなる。ご馳走様でした。 — 土佐みょうじん050-5595-9023東京都千代田区鍛冶町1-9-19 GEMS新日本橋 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13306293/