2025.06.23 昼 懐かしさに惹かれて、ホットケーキに並ぶ@ピノキオ 喫茶店・カフェ 板橋・東武沿線 〜999円 ★★★☆☆ 大山駅前、商店街の一角に息づく喫茶店『ピノキオ』。1974年創業という長い歴史を背負い、店内にはその時間の積み重ねが滲む。深い色合いの木製家具、手描きのメニュー、どこか懐かしさを感じる照明──その空気感は、まさに昭和喫茶の王道。 名物の「ホットケーキ」は、注文ごとに一枚ずつ焼き上げられる丁寧な仕事。こんがりと焼かれた二段重ねの姿に、四角く切られたバターがちょこんと乗る。外はカリッと香ばしく、中はしっとりというより、やや粉感の強い素朴な食感。そのままでもバターの塩気で十分楽しめるが、卓上のメープルシロップを使って甘さの調整もできる。 味の方向性は、懐かしいに尽きる。食べ進めるうちに心がほどけていくような安心感がある。まるで子どもの頃のおやつ時間が、少しだけ大人のかたちで再現されたような感覚。 『ピノキオ』には、長く続く店だけが持つ時間の厚みがある。流行を追わず、きっとただ変わらないを守り続けてきた喫茶店──そのはずが、今ではSNSを賑わす存在に。カリッと焼けたホットケーキのビジュアルに惹かれて、若い世代が列をなす。かつて当たり前だった風景が、いま再び新鮮に映る。『ピノキオ』は、時代を越えて愛される“懐かしさの再発見”なのかもしれない。ご馳走様でした。 — ピノキオ03-3974-9336東京都板橋区大山金井町16-8https://tabelog.com/tokyo/A1322/A132203/13088456/