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2025.06.21 夜

代々木上原で出会う、オリジナル薬膳中華@ジーテン

中華料理

京王・小田急沿線

5000円〜9999円

★★★★☆

代々木上原の街並みに馴染むようにして佇む『ジーテン』。1999年の創業以来、“オリジナルの中国家庭料理”という軸を掲げ、薬膳の知恵をベースにしながらも、親しみやすく、体に優しい味を届け続けている一軒だ。

メニューはアラカルト中心で、肩肘張らずに楽しめる構成。最初にいただいたのは、「クラゲの冷菜」。しっかり冷えた器で登場するそのひと皿は、クラゲのコリコリ感と胡瓜のパリパリ感、そしてごま油の香ばしさと酸味の効いたタレが調和し、夏の疲れをそっと癒してくれるような涼やかな味わい。

続く「蒸し餃子」は、ひと口サイズでつるんとした皮が印象的。餡は豚肉ベースのシンプルな味わいで、下に敷かれた白菜が熱を優しく和らげてくれる。噛むたびにじんわりと広がる肉汁に、丁寧な仕事を感じる。

「蒸し豚」は、脂の甘みが際立つ一皿で、これもまた夏にぴったりの味わいだ。 添えられているのは、なんと皮を剥いたきゅうり。あの青臭さが抑えられ、豚の脂の甘みと絶妙なバランス。皿に並ぶ豚肉は脂身ごと薄切りにされ、つややかでしっとりとした舌触り。軽く香ばしさを纏ったタレが食欲をそそる。

「鴨の燻製揚げ」は、香ばしさとスモーキーさが絶妙なバランス。ハムのような親しみやすさ。

「黒酢の酢豚」は、見た目からして違う。煮込んだようなとろみや重さではなく、まるでソースを“後がけ”したかのような軽やかなシルエット。丸く成形された一口サイズの肉団子を、カリッと揚げた状態で仕上げており、衣の存在感が楽しい。コク深い黒酢のソースはしっかりと味を残しつつ、重すぎないのが嬉しい。

そして締めに選んだ「担々麺」は、酸味がきいたスープが特徴的で、香ばしい胡麻と辛味の奥に感じる爽やかさが印象的。〆にも関わらず、重さを感じさせない味設計だ。

デザートは「漢方ゼリー(亀ゼリー入り)」と

「ココナッツミルク(わらび餅入り)」の2種。どちらもひとひねり効いていて、デザートにまで薬膳の哲学が息づいている。

『ジーテン』は、ガラス越しに活気が伝わる小さな空間に、店主の優しさと創造性が詰まった料理が並ぶ場所。代々木上原に似合うちょうどいい中華。ご馳走様でした。

ジーテン
03-3469-9333
東京都渋谷区西原3-2-3
https://tabelog.com/tokyo/A1318/A131811/13001849/

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