2025.06.10 昼 門前仲町で出会う、ふわふわ揚げたてアジフライ@あじふらい てしお 居酒屋・定食 築地・湾岸・お台場 3000円〜4999円 ★★★★☆ 門前仲町の交差点近く。カフェやピッツァスタンドが入るビルの3階、暖簾の先に現れるのが『あじふらい てしお』。階段をのぼったその先にあるのは、木の温もりと静けさに包まれた、少しモダンで落ち着いた定食屋の風景だ。供されるのは、あくまでアジフライ。魚料理の王道を、まっすぐに、そして少しだけ贅沢に楽しむ場所である。 注文したのは、「てしお あじふらい4貫」+細びきパン粉・黒セット。醤油派の自分としては、「黒しょうが醤油」「しょうが醤油」「おろしぽん酢」の3種を軸に楽しめる黒セットに惹かれた。それぞれの醤油が持つ個性が、アジの淡白な旨みに微妙な陰影を加えてくれる。衣と薬味を選ぶスタイルも面白いが、それ以上に魅力なのは、揚げたてが二貫ずつ目の前に供されること。実はこの店の料理人は元寿司職人。二貫ずつ供するその所作にも、握り寿司の美学が息づいているのだろう。 細びきパン粉の衣は軽く、サクッとした歯ざわりの後に、ふわふわのアジが待っている。身は肉厚でやわらかく、箸を入れるとほろっと崩れ、噛めばじんわりと甘みが広がる。衣と身が互いに主張しすぎず、きれいにまとまっている印象。黒セットの薬味は、味を強調せずに静かに寄り添う存在で、味覚の変化を自然に楽しませてくれる。 脇を固めるご飯とお椀も抜かりなし。羽釜で炊いたご飯はつややかで、粒立ちが美しく、ふわふわのアジフライと好対照。アオサの香りが穏やかに広がる椀物も、主張せず、でも食中のリズムを心地よく整えてくれる。 ここはアジフライという素朴な家庭料理を、ほんの少しだけ特別なものにしてくれる店。ご馳走様でした。 — あじふらい てしお050-5594-3088東京都江東区富岡1-13-3 TSUMUJI Monnaka 3Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1313/A131303/13294802/