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2025.04.25 昼

食べるほどに、理解が深まるつけ麺。@つけソバ いしい

ラーメン・つけめん

船橋・市川・浦安

1000円〜2999円

★★★☆☆

市川市・国府台駅。静かな住宅地に、ひっそりと行列を作る一軒のラーメン店がある。

『つけソバ いしい』──2022年にオープンしたばかりにもかかわらず、その暖簾を求めて人が絶えない。カウンター6席のみの小さな店内。だが、その空間には店主の揺るぎない矜持が満ちている。つけ麺を掲げながらも、どこか蕎麦にも通じるアプローチ。聞けば、つけ麺の有名店で修業しながらも、蕎麦に触れてきたキャリアもあるという。

この一杯は、ただ「つける」だけではない。ひと口ごとに、理解が深まっていく“フロー”のような体験が、ここにはある。

まずは、麺だけを手繰る。むっちりとした太麺。噛むほどに押し返してくる弾力、つるりとした表面。小麦の香りと甘みがふわりと広がり、麺そのもののポテンシャルに自然と頷いてしまう。

次に、冷たいカエシにそっとくぐらせる。出汁と醤油の旨味がじんわりと広がり、ざる蕎麦を食べるかのような涼やかな感覚に包まれる。麺とカエシ──この組み合わせの中に、確かな技術と美学を感じる。

そして、いよいよ本命である温かいつけ汁へ。動物系のコクをベースにしながら、海老のような甲殻類の香りがふわりと立ち上る。魚介豚骨でも、純粋な動物系でもない。まさにいしい独自の一杯。重厚感を持ちつつも、口当たりは不思議と軽やか。むっちりとした麺がそのつけ汁を纏い、啜るたびに旨味の層が折り重なっていく。

さらに、卓上に用意された塩や柚子果汁を使えば、味の景色がまたひとつ変わる。塩でより輪郭を際立たせ、柚子で一気に爽やかさを加える。

そして、最後はスープ割り。煮干し出汁の香りが加わり、まるでエンディングテーマのように静かに余韻を作り出す。

食べ進めるごとに、つけソバの世界への理解が深まっていく。この一杯は、ただつけるだけじゃないのだ。ご馳走様です。

つけソバ いしい
千葉県市川市市川3‐27‐20 ライオンズステーションプラザ市川・国府台 1F
https://tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12055768/

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