2025.04.13 昼 辛くて旨くて、どこか懐かしい。@韓国家庭料理 扶餘 韓国料理 仙台市 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 仙台駅東口から徒歩数分。喧騒を少し外れた場所に、ひっそりと佇む『韓国家庭料理 扶餘』。看板には「プヨ」とルビが振られ、初見では読みづらいが、響きは柔らかい。調べてみると「扶餘(부여)」とは、かつて朝鮮半島に存在した古代国家の名でもあるらしい。その名を冠した店内には、韓流スターのサインがずらりと並び、まるで韓国カルチャーの記念館のような賑やかさもある。 注文は「プヨ定食」。主役は、たっぷり野菜と炒め合わせた「牛プルコギ」。濃厚な味付けは、甘辛さの奥にしっかりとした旨味。野菜の比率が高く、肉のコクを引き立てながらも全体を軽やかに整えている。ボリュームもたっぷりで、白飯との相性も申し分なし。 そこに添えられるのが「ユッケジャンスープ」と「海鮮チヂミ」。ユッケジャンは、ぐつぐつと煮込まれた赤いスープが食欲を刺激し、牛肉や野菜の旨味が染み出した仕上がり。一口すすればガツンとくる本格的な辛さが喉を駆け抜ける。「海鮮チヂミ」は、セットでは二切れのみの提供だが、そのポテンシャルは確か。ふっくらとした厚みの中に、海鮮の香りがぎゅっと詰まっている。できれば一枚まるごと味わいたい、そんな一品。 派手さはないが、素朴さのなかにきちんとした技が宿る。それはまさに、家庭料理という枠に収まりきらない料理人の家庭料理だ。ご馳走様でした。 — 韓国家庭料理 扶餘022-295-1045宮城県仙台市若林区新寺1-2-13 渡辺ビル 1Fhttps://tabelog.com/miyagi/A0401/A040103/4002098/