2025.04.09 夜 四谷で“のんき”にいこうじゃないか。@赤身とホルモン焼 のんき 焼肉・肉料理 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 5000円〜9999円 ★★★★☆ 四谷の街が“のんき”になってきた──そんな気分にさせてくれるのが、『赤身とホルモン焼 のんき』。 いまや四谷周辺だけで4店舗を構える“のんき”グループだが、ここはちょっと特別。なぜなら、吉祥寺の名峰『肉山』、ホルモンブームの先駆『焼酎家 わ』、そして白モツの魔術師『もつ焼 のんき』の3者による、ドリームコラボ店舗なのだ。 その掛け合わせは、ただの賑やかしでは終わらない。料理ひとつひとつに、それぞれの店のアイデンティティがしっかりと埋め込まれている。例えば「牛もつ煮込み」。甘辛い味噌ダレがしっかりと絡み、噛むごとにホルモンの旨味が広がる。これは“のんき”イズムのど真ん中。 そして名物「塩ホルモン9種盛り合わせ」は、“焼酎家 わ”の遺伝子を感じさせる一皿。焼き方指南まで付いてくるのが楽しい演出で、塩ベースだからこそ素材の違いが明確に立ち上がってくる。 「黒毛和牛スライス」は、とろけるような脂と赤身のバランスが絶妙で、オリーブオイルと胡椒だけで食わせる潔さがいい。 一方で「金華豚の塊焼き」と「牛ステーキ」は、そのビジュアルと存在感からして“肉山”の血を最も感じる肉料理。塊のままじっくり火入れされ、表面の香ばしさと中のジューシーな肉汁がたまらない。 そして、のんき流の二大主食が「卵かけご飯」と「カレー」。まず、TKGは“塩”で食わせる仕様。卵の濃厚さが引き立ち、白米が進む進む。そして裏の名物「カレー」は、まるで焼肉のエンドロール。トロリと濃厚なルーには肉のエキスが詰まり、最後の一匙まで“肉山”の記憶を引きずらせてくれるようだ。 “赤身とホルモン”。名店たちの技術と哲学が、気取らず、ちゃんと美味しく集まっている。それでいて、ちゃんと“のんき”に構えていられるのがこの店の良さ。焼肉好きもホルモン派も、ふらりと四谷で“のんき”にいこうじゃないか。 ご馳走様でした。 — 赤身とホルモン焼 のんき050-5593-6130東京都新宿区舟町12 ミルボレー四谷1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1309/A130903/13195840/