2025.04.07 昼 渋谷で味わう、スペイン老舗のランチコース@Jose Luis スペイン料理 渋谷・恵比寿・代官山 3000円〜4999円 ★★★☆☆ 渋谷スクランブルスクエアのレストランフロアに店を構える『Jose Luis(ホセ・ルイス)』。本店はスペイン・マドリード。60年以上にわたり市民に愛されてきたという老舗が、2019年に満を持して日本初上陸。彼らが選んだのが、渋谷という文化の発信地であることに、ひとつの意志を感じる。緑が配された開放的な空間は、モダンで落ち着いた雰囲気。 この日は、3300円のランチコースを注文。スペインの郷土性と、日本の食材や手法を掛け合わせたフュージョンスタイルの構成で、全体的に味付けはしっかり濃いめ。ボリュームもしっかりあり、満足度という意味ではしっかり届く内容だ。 前菜は「ピンチョス3種盛り合わせ」。サラミやカンパチ、クリームチーズが、目にも楽しい構成。 続く「赤エビとフルーツトマトのガスパチョ」は、見た目にも鮮やかなオレンジ色。冷たいスープに浮かぶ赤海老の甘さとトマトのフルーティな酸味が合わさり、暖かくなってきた季節には特に嬉しい一皿。 「彩り野菜とキヌアのサラダ」は、アーモンドの香ばしさやレモンドレッシングの酸味が程よく効いており、口をリセットしながら次の料理を待てる仕掛け。キヌアの食感もポイントの1つ。 メインは「濃厚海老出汁のフィデワ(パスタのパエリヤ)」と「本日のパエリヤ」をシェア。フィデワは極細パスタを揚げたようなパリパリ食感で登場。見た目からユニークで、底にはしっかり海老の旨味が凝縮されたソース。中にはしっとりと炊かれたパスタ部分も潜んでおり、食感のコントラストが楽しい。 本日のパエリヤは、夏野菜と蛸が主役。彩り豊かで、香ばしく焼き上がったブロッコリーやパプリカの風味が立ち上がる。ご飯はしっかりとオイルを吸い込み、ほんのりおこげの香ばしさも。味わいは濃いめだが、具材の個性が埋もれずに残っており、それぞれが調和している。添えられたアリオリソースは濃厚で、ガーリックとオイルのコクがしっかり舌に残る。これは好印象。 全体として、見た目の華やかさと味のわかりやすさを両立させた構成で、ランチとしての満足感は十分。スペインの老舗が日本で提案する新しい文化にぜひ挑戦してみてください。ご馳走様でした。 — Jose Luis050-5456-2056東京都渋谷区渋谷2-24-12 渋谷スクランブルスクエア 13Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1303/A130301/13240101/