2025.04.06 昼 ふんわり握られた一粒一粒が、優しくほどけていく@おにぎり戸越屋 戸越銀座本店 居酒屋・定食 東急沿線 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 戸越銀座商店街の通り沿いに店を構える『おにぎり戸越屋 戸越銀座本店』。 出来立ての“ほかほか”をその場で楽しめる、日常に寄り添ったおにぎり専門店だ。店頭には常時40種類以上のおにぎりが並び、選ぶ楽しさにも事欠かない。この日いただいたのは「小むすび3つセット」。小ぶりながら具材のしっかり詰まったおにぎり3種(明太子・鮭・スパイシーツナ)に、唐揚げ2個、煮卵、味噌汁がついてくる定食スタイル。構成はシンプルながら、食べ終わった後にはきちんと満足感が残る。 おにぎりの印象を決定づけるのは、やはりその握りのやわらかさ。手にもてば崩れそうなほどふんわりとしており、口に含めばほろほろと解ける。使用する米は山形県産の「つや姫」。粒立ちがよく、噛むほどに甘みが広がる。最後には小麦にも似た香ばしさがふわりと立ち上がり、余韻まで丁寧に設計されている。 サイドを務める「戸越丸唐揚げ(とごしまる)」は、副菜と呼ぶには惜しい存在感。大ぶりで外はカリカリ、中はジューシー。醤油ベースのタレに数種類のスパイスをブレンドし、一日漬け込むことで芯までしっかりと味が入っている。 煮卵や味噌汁も過不足のない仕上がりで、全体に破綻がない。 全体として、素材選びと構成力のバランスが取れた安心感のある内容。きちんと美味しく、きちんと整っている。日々の食事として、ふと立ち寄りたくなるような“ちょうど良さ”が魅力の一軒だ。ご馳走様です。 — おにぎり戸越屋 戸越銀座本店03-6426-1097東京都品川区戸越2-5-3https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131712/13246698/