2025.03.31 夜 白飯とともに味わう、ちゃん系の一杯。@シンちゃんラーメン ラーメン・つけめん 新宿・代々木・大久保 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 今やラーメン好きの間で一つのジャンルとして定着した“ちゃん系”。透明感のある豚清湯スープに、切り立てのチャーシュー、そして白飯無料――そんな共通フォーマットを持つスタイルの中にあって、『シンちゃんラーメン』もまた、その流れを汲む一軒だ。この店は、「ちゃんのれん組合」に加盟する店舗のひとつ。現在その数は23軒にのぼり、各店が微妙な違いで個性を出しながら、どこか懐かしさを感じさせるネオノスタルジックな世界観を共有している。 看板メニューの「中華そば」は、まさに“ちゃん系”のセオリーどおり。澄んだスープは、豚の旨味が穏やかに広がり、塩味も控えめでじんわりと体に染み入る仕上がり。他のちゃん系に比べると、ややさっぱり寄りで、重さを感じにくいのが特徴。食後感も軽く、幅広い層に受け入れられそうな印象だ。 麺は中太のストレート。やや加水高めで、のど越しがよく、スープとの絡みも悪くない。主張は強くないが、全体のバランスを崩さない引き立て役として機能している。味変アイテムやアクセントになる具材は最小限にとどめられ、構成としてはかなりシンプルだ。 そして、この系統の楽しみのひとつが「白飯」。卓上の調味料やスープを駆使して自作のチャーシュー丼を作るのが定番の楽しみ方だ。しっかり脂の乗ったチャーシューは、ご飯との相性も上々で、おかずとしての役割も十分に果たしてくれる。 全体としては、ちゃん系の王道を踏襲しながら、より穏やかで日常的なアプローチを感じさせる一杯。近くにあればふらりと立ち寄りたくなる、そんな存在かもしれない。ご馳走様でした。 — シンちゃんラーメン03-6274-8535東京都新宿区新宿4-2-7https://tabelog.com/tokyo/A1304/A130401/13273079/