2025.03.17 昼 信楽焼の器で味わう、絶品釜揚げうどん。@釜揚うどん一紀 うどん 大阪市 1000円〜2999円 ★★★★☆ 大阪市西成区、開店前から人が集まり始める。目指すは2011年創業の『釜揚うどん一紀』。 釜揚げうどんを看板に掲げるが、実はカレーうどんも限定の人気商品。どちらも食べたいという欲張りな願いに応えてくれるのが、店名を冠した「一紀セット」。カレーうどんではなくカレー丼の形で提供されるが、2つの名物を同時に楽しめる満足度の高いメニューになっている。 まずは釜揚げうどん。目の前には、橙色に統一された信楽焼の器たち。釜揚げうどんの丼、つけダレの徳利と猪口が揃い、その素朴な風合いが、うどんの湯気とともに温もりを添える。 丼の中では、もっちりとした麺がゆったりと泳ぎ、小麦の香りが立ち上る。持ち上げると、その弾力がはっきりと伝わる。口に含めば、つるりとした喉越しのあとに、噛むほどに広がる自然な甘み。 つけダレはやや個性的な味わいだが、生姜、天かす、ネギ、七味を加えれば、一気に自分好みの味に仕上がる。猪口を両手で包めば、じんわりと手のひらに伝わる熱が、うどんの優しさをより深く感じさせてくれる。 そしてカレー丼。しっかりとしたスパイス感があり、インパクトのある味わい。一口目からピリッとした刺激が走るが、ベースには和の出汁の風味がしっかりと効いている。柔らかく煮込まれた肉の旨みがアクセントとなり、カレーの濃厚なコクと相まって、ご飯がどんどん進む。確かにこれがうどんであっても満足感が高いことは間違いない。 テーブルに並ぶ信楽焼の器は、そのざらりとした手触りやぽってりとした厚みが、うどんの美味しさだけでなく、食べる時間そのものを心地よくしてくれる。釜揚げうどんの素朴な味わいと、カレー丼のスパイシーな刺激。そのどちらも楽しめることが、行列を生む理由なのだろう。ご馳走様でした。 — 釜揚うどん一紀06-6568-1919大阪府大阪市西成区南開1-6-10https://tabelog.com/osaka/A2701/A270406/27059480/