素材を食べさせるスパイスカレー@百薫香辛食堂

2020年創業、大阪の街に新たなスパイスの香りを灯す『百薫香辛食堂』へ。

シンプルな内装ながら、どこか温かみを感じる空間。実はここ、大阪の人気店『定食堂 金剛石』の2号店。系列店ということもあり、共通するのはスパイスの主張に頼らず、肉や野菜の旨みを活かすアプローチだ。

注文したのは「マスタードチキン」と「ポークビンダルー」の合いがけに台湾風煮卵をトッピング。「マスタードチキン」は、しっとりした鶏肉にマスタードの酸味がじんわり染み込み、スパイスと合わさることでまろやかで奥行きのある味わいに。

「ポークビンダルー」は、予想よりも酸味が控えめで、豚肉の甘みとコクをしっかりと引き出した仕上がり。スパイスの刺激よりも、素材の旨みを活かした、落ち着いた味わいになっている。

主役を支えるのは、やや硬めに炊かれたご飯と、カレーに寄り添う副菜たち。しっかりとした噛み応えのご飯がルーをほどよく絡め、副菜それぞれがアクセントになり、全体として調和のとれた一皿に仕上げる。

スパイスの力強さだけでなく、素材の持つ旨みやバランスを重視した一皿。金剛石の哲学をしっかりと受け継ぎ、ここもまた、じっくりとスパイスと向き合える場所でした。ご馳走様です。

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百薫香辛食堂
06-6224-0003
大阪府大阪市中央区南本町3-5-5 プラスビル 2F
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270106/27117152/