もちもちの極み、西荻窪のいちご大福@越後鶴屋

西荻窪で噂のいちご大福、『越後鶴屋』へ。

屋号の由来はわからなかったが、新潟産「こがね餅米」を使っていることは確か。それが生み出す餅のクオリティこそ、この店の真髄。出来立てならではの柔らかさと、心地よいもちもち感が最大の魅力だ。指に吸い付くような質感、軽く伸ばせばふわっと広がる弾力。口に運べば、ほどよい粘りがありながら、舌の上でなめらかに消えていく。その日中に食べることを推奨されるのも納得。それほど繊細な口溶けの持ち主である。

「いちご大福」は、「つぶあん」「こしあん」、そして「スカイベリー」の3種類。

それぞれ異なる個性を持ちながら、共通するのは、この餅の圧倒的な存在感だ。「つぶあん」は、小豆の粒感とほくほくした甘みが特徴で、餅のもちもち感と相まって食感のリズムが楽しい。「こしあん」は、餅と完全に一体化するなめらかさがあり、噛むほどに溶けていく。

そして「スカイベリー」。餅に包まれてもなお、その大きさがはっきりとわかるほどの存在感。噛めば、苺の果汁がじゅわっと広がり、こしあんの上品な甘みと溶け合う。苺の酸味、餡の甘み、餅の柔らかさ。この三位一体が生み出すバランスが見事だ。

派手な演出はない。ただ、柔らかさともっちり感、その一点において圧倒的。西荻窪に来たなら、一度は食べてみるべし。ご馳走様でした。

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越後鶴屋
03-3335-0450
東京都杉並区松庵3-38-20
https://tabelog.com/tokyo/A1319/A131907/13006656/