2025.03.11 昼 関口フランスパンなくして、日本のフランスパンは語れない。@関口フランスパン 目白坂本店 パン・サンドイッチ・ハンバーガー 四ツ谷・市ヶ谷・飯田橋 〜999円 ★★★☆☆ パンといえば、日本では柔らかいものが好まれる傾向にある。しかし、フランスパンの世界はまた別だ。外はパリッと、中はもっちり。シンプルだからこそ、素材と製法の違いがダイレクトに表れる。そして、東京のフランスパン文化を語るうえで欠かせないのが『関口フランスパン 目白坂本店』である。 創業は明治時代。フランスパンという存在がまだ一般的ではなかった時代から、本場の味を追求し続けてきた。トレンドに流されることなく、伝統的な製法を貫く姿勢は、まさに老舗の矜持。小麦の風味を最大限に引き出し、長時間発酵によって生まれる奥深い味わい。バターや砂糖を多用せず、粉・水・塩・酵母というシンプルな素材のみで仕上げる、ごまかしのきかない世界だ。 そんな同店のフランスパンを活かした商品が豊富に揃う。まずは「ロングウィンナーフレンチ」。長いソーセージをフランスパン生地で包み込み、カリッと焼き上げた迫力のある一本だ。噛めばパリッと弾けるジューシーなウィンナー、香ばしいパンの風味は、シンプルながらも、満足感の高い仕上がりになっている。 続いて「明太子フランス」。福岡・かねふくの明太子の濃厚なソースが、香ばしいフランスパンにたっぷりと挟まれる。噛むほどにバターのコクと明太子の塩気が広がり、パンのハードな食感がその旨みを引き締める。シンプルながらも、一度食べるとクセになる味わいだ。 そして、最後に紹介するのが、一番人気の「カレーパン」。表面はサクサクの衣をまとい、しっかりと揚げられた一品。中のカレーはスパイスの効いた本格派……かと思いきや、意外にも甘みのある優しい味わい。どこか懐かしく、じんわりとした余韻が残る。パン生地との一体感も絶妙。 長い歴史を持ちながらも、変わらぬ信念でフランスパンを焼き続ける『関口フランスパン 目白坂本店』。シンプルだからこそ際立つ素材の味わいを、ぜひ体験してほしい。ご馳走様でした。 — 関口フランスパン 目白坂本店03-3943-1665東京都文京区関口2-3-3 目白坂STビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1309/A130905/13008841/