中目黒のスタンドカレーは丼スタイル。@魔皿カレー

中目黒のスタンドカレー『魔皿』へ。屋号の由来は、インドで使われる混合香辛料“マサラ（Masala）”からきたもの。そのスパイスの魅力を最大限に引き出し、魔法のような皿を生み出す。そんな意志が、この店名には込められているのだろう。

カウンターのみのコンパクトな空間。スタンドカレーらしい、潔いスタイル。オーダーを済ませ、カレーが目の前に置かれると、スパイスの香りがふわりと立ち上る。狭小スペースでありながら、玉ねぎの炒めからピクルス作りまで全てを店内で完結させるこだわり。この徹底ぶりが、一杯のカレーの完成度を底上げする。

今回選んだのは「黄」。中辛に分類される“魔皿カレー”のスタンダード。

カレーは全体をよく混ぜて食すことが推奨される。ルーとライス、スパイスの香りが一体となることで、味わいに奥行きが生まれる。ゆるく仕上げたキーマカレーは、さらりとしたルーがご飯とよく絡む。“カレー丼”とでも呼ぶべきスタイルで、ルーが米にたっぷりと染み込み、丼ならではの一体感を生み出す。玉ねぎは北海道と淡路島産をブレンドし、甘みとコクを引き出しているという。

ライスは山形産はえぬき、新米の炊き上がりをお櫃で最適化。鶏肉をはじめ、野菜やピクルスがアクセントとなり、シンプルな構成ながらも味のレイヤーはしっかりと作り込まれている。仕上げに削りかけられたヒマラヤ岩塩が、スパイスの香りをより際立たせ、奥行きのある味わいへと導く。

“魔法の皿”とは言い得て妙。シンプルながら、随所にこだわりが詰まったカレーを、皆さんも味わってみてください。ご馳走様です。

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魔皿カレー
03-6262-2976
東京都目黒区上目黒1-20-8
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131701/13291021/