2025.03.06 昼 パンの香りが満ちる、幸せな街角。@ブーランジュリー タカギ パン・サンドイッチ・ハンバーガー 大阪市 〜999円 ★★★☆☆ 大阪・肥後橋。街の喧騒から少し離れた場所に、一軒のパン屋が静かに佇んでいる。 2003年創業の『ブーランジュリー タカギ』は、国内産小麦と天然酵母にこだわり、手作りで丁寧に焼き上げることで、素材の力を最大限に引き出す。華やかに並ぶパンの一つひとつに、シンプルながらも確かな個性が見て取れる。毎日通いたくなるような安心感があり、食べるたびに違った表情を見せてくれそうな奥行きを感じさせる一軒だ。 例えば、「ミニもちパン」。もち米を生地に練り込むことで、噛めば噛むほど広がる独特のもっちり感。もちもちオブもちもち。表面にはがりっとした砂糖がまぶされ、もっちりの中にザクッとした食感のコントラストを作り出す。噛み締めるたびに、砂糖の香ばしい甘みとパンの優しい風味が交互に訪れる。 そして、名物的な位置付けにある「クリームパン」。表面に描かれた愛嬌のある顔がなんとも可愛らしい。中には、まるでかためのプリンのようなクリームがぎっしり詰まっている。とろけるタイプではなく、しっかりとした口当たりで、バニラの風味が優しく広がる。さらに印象的なのは、生地そのものの味わい。ふんわりとしながらも小麦の香りが立ち、その存在をしっかり主張する。クリームとパン、その両方が主役を張る、そんな一品だ。 さらに、食事系のパンも見逃せない。「ヴァイスブルストのホットドッグ」。ヴァイスブルストとは、ドイツ・バイエルン地方の白ソーセージのこと。ハーブの爽やかな香りと、驚くほどジューシーな肉汁。そして、たっぷりのチーズが溶け合い、シンプルながら食べ応え抜群の仕上がりになっている。 伝統的な製法を守りながらも、どこか遊び心を感じさせるパンの数々。そんな『ブーランジュリー タカギ』のパンは、日常に寄り添いながら、確かな満足感を与えてくれる。肥後橋の街角で、今日も香ばしいパンが焼き上がる。ご馳走様でした。 — ブーランジュリー タカギ06-4803-0008大阪府大阪市西区江戸堀1-5-1https://tabelog.com/osaka/A2701/A270102/27002376/