深夜の誘惑。パリッと軽やかな北新地の餃子@北新地ぎょうざ家 本店

北新地の夜に寄り添う餃子、それが『北新地ぎょうざ家 本店』。雑居ビルの一角にひっそりと佇むが、深夜まで途切れることのない客足が、この店の存在価値を物語る。北新地という街が求める餃子とは、重たくないこと、食べやすいこと、そして飲みの合間にスッと入ること。ここでは、そんな条件を満たす一口サイズの焼き餃子が提供されている。

特徴的なのは、その素材選び。餡には長崎芳寿豚」使用し、ほのかな甘みとコクのある味わいを実現。そこに、旨味の強い干し貝柱を加えることで、奥行きのある味わいを生み出す。キャベツも国産にこだわり、甘みとシャキシャキ感を引き立てる。だからこそ、ニンニクなしでも十分に満足感のある仕上がり。むしろ、この立地だからこそ、ニンニクの不使用をお願いできるのも納得のポイントだ。

「焼き餃子」は、注文が入ってから包まれるスタイル。極薄の皮に包まれた餡は、鉄板で焼かれることでパリッとした食感に仕上がる。小ぶりなサイズ感ゆえに、その柔らかさは出来立てだからこそか。飲んだ後でも、何個でも食べられる軽やかさが魅力的だ。

味付けはシンプルに。塩、すだち酢、酢醤油の3種類の調味料が用意されている。特に塩で食べると、豚肉の甘みがダイレクトに伝わり、そのポテンシャルを最大限に感じられる。すだち酢は、柑橘の酸味と甘みが前面に出る。餃子の油をすっと流し、後味を軽やかにする。酢醤油は、酸味と塩味のバランスが絶妙な王道の味わいだ。

小さいからこそ、何個でもいける。そして、気づけばまた食べたくなる。そんな軽快な餃子が、北新地の夜によく似合う。ご馳走様でした。

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北新地ぎょうざ家 本店
06-6131-8121
大阪府大阪市北区曽根崎新地1-5-7 森ビル 1F
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27094628/