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2025.03.01 夜

三軒茶屋の老舗とんかつ。精肉店の矜持が光る一枚@川善

とんかつ・揚げ物

東急沿線

1000円〜2999円

★★★☆☆

三軒茶屋の老舗『川善』へ。精肉店直営のとんかつ屋だ。

創業は1974年。1階が精肉店、2階がその精肉店直営のとんかつ屋という形態で営業を続ける。つまり、肉のプロが目利きした豚肉を、その場で調理して提供するというシンプルながらも強い武器を持っている。千葉県のブランド豚「林SPF」なども登場するのだとか。そして、とんかつの仕上げは昔ながらのきつね色の揚げ上がり。最近の低温調理を駆使したしっとり系とんかつとは一線を画す、伝統的なスタイルを貫いている。

今回いただいたのは、「上ロースかつ」。

まず目に飛び込んでくるのは、衣のザクザクとした質感。流行りの“サクッ”ではなく、噛めばしっかりとした抵抗を感じる“ガリガリ”系。火の通し方も、いわゆるほんのりピンク色の仕上がりではなく、しっかりと熱が入り、豚肉本来の食感を楽しめる仕上がりになっている。豚肉は、甘みのある脂身が特徴。揚げたてはその脂がじんわりと口の中に広がるが、赤身部分はしっかりとした噛みごたえがあり、旨味がじわじわ押し寄せる。しっかり噛んで楽しむとんかつだ。

『川善』が支持され続ける理由。それは、精肉店ならではの確かな肉質と、流行に左右されないスタイルにある。低温調理やしっとり系のとんかつに慣れていると、最初はその食感に戸惑うかもしれない。しかし、噛むほどに味わいが増していく昔ながらのとんかつには、それならではの魅力がある。とんかつの“しっかり感”を求めるなら、この店は一考の価値あり。ご馳走様でした。

川善
03-3421-7839
東京都世田谷区太子堂4-24-15 川善ビル 2F
https://tabelog.com/tokyo/A1317/A131706/13013102/

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