2025.02.27 昼 江戸の甘味遺産。150年続く和菓子の魅力。@言問団子 デザート 両国・錦糸町・小岩 〜999円 ★★★★☆ 向島の老舗『言問団子』。創業は安政5年(1858年)。150年以上の歴史を持つ、東京を代表する和菓子の名店である。店名の由来は、在原業平の和歌から。隅田川のほとりで、江戸の粋とともに和菓子の文化を受け継ぐ一軒だ。看板商品は「言問団子」。 白・黒・黄の三色が揃い、それぞれに異なる味わいが詰まっている。団子といっても串には刺さっておらず、ふっくらと丸みを帯びた形状が特徴。さらに、もち米ではなく米粉を使った餅がベースとなっており、口に含めばふわっとした優しい食感が広がる。 「白」は、なめらかな白あんがたっぷりと包まれ、穏やかな甘さが口いっぱいに広がる。「黒」は、こしあんを使用。甘さは控えめで、スッとほどける口当たりが心地よい。そして、「黄」は味噌餡を使用したユニークな一品。外側の餅生地は白や黒とは異なり、もっちりとした弾力があり、中に詰まった味噌餡のほんのりと甘じょっぱさを見せる。 もう一つの名物「言問最中」も見逃せない。パリッとした最中の皮に、たっぷりと詰まった餡。団子の餡とはまた異なり、より濃厚でコクのある甘さが際立つ。噛むごとに皮の香ばしさが広がり、餡の風味とのバランスが絶妙だ。 団子も最中も、甘さはしっかりと感じられながら、決して重たくない。この絶妙なバランスこそが、150年以上愛され続ける理由だろう。江戸の風情とともに楽しむ和菓子のひととき。これこそ、江戸の味。ご馳走様でした。 — 言問団子03-3622-0081東京都墨田区向島5-5-22https://tabelog.com/tokyo/A1312/A131203/13002945/