韓国の老舗のDNAを、恵比寿で洗練す@韓国食堂 入ル 坂上ル

恵比寿駅から坂を上った先にある『韓国食堂 入ル 坂上ル』。まるで京都の路地裏を思わせるような名前だが、おそらく“恵比寿の坂を上る”ことが由来なのだろう。そんな洒落たネーミングと同様に、韓国料理の伝統を守りつつ、都会的なセンスを取り入れた一軒である。

大阪・鶴橋の老舗韓国料理店「韓味一（かんみいち）」の姉妹店として、40年以上の歴史を持つ店のDNAを継承。モダンな雰囲気の店内には、女性客やカジュアルなデート使いの客も多く、従来の韓国食堂とは一線を画すスタイルだ。そんな中で提供されるのは、クラシックでありながら洗練された韓国料理の数々。

まずは「生センマイ」。コリコリとした食感が鮮烈で、特製の胡麻油が食欲を刺激する。くさみは皆無で、むしろ上品な後味が印象的だ。

そして「活ワタリガニのケジャン」。醤油漬けのワタリガニは、身の甘さと漬けダレの旨味が絶妙に絡み合う。指を汚すのも気にせず、手で豪快に食べるのが醍醐味。そのための手袋などは完備されている。濃厚な味わいに白飯が欲しくなること必至。

「チャプチェ」は、程よく甘辛い味付けに仕上がり、野菜のシャキシャキ感がアクセントを加える。春雨がしっかりと味を吸っているので、噛むごとにコク深い旨味が広がる。

そして、この店の名物とも言える「参鶏湯」。鶏を丸ごと煮込んだスープは、白濁しながらもさらりとした飲み口。滋味深い味わいに、体がじんわりと温まる。スタッフが鶏を取り分けてくれるサービスもあり、食べやすさにも配慮されているのが嬉しい。

『韓国食堂 入ル 坂上ル』は、伝統の味を受け継ぎながらも、モダンな韓国料理を提供する一軒。恵比寿という土地柄に合った、洗練された韓国食堂スタイルを体現している。韓国料理を気軽に、そして少し特別な雰囲気で楽しみたいなら、ぜひこちらへ。ご馳走様でした。

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韓国食堂 入ル 坂上ル
03-5734-1699
東京都渋谷区恵比寿南1-17-2 Rホール 3F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13230726/