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2025.02.20 夜

大阪の名店が監修する本格餃子。@溢彩流香 餃子小厨 恵比寿

餃子

渋谷・恵比寿・代官山

3000円〜4999円

★★★☆☆

大阪・摂津富田にあった予約困難店として名を馳せた「溢彩流香(イーサイリューション)」。

店名の意味は「美しい彩りに溢れ、芳しい香りが流れる」。その名の通り、ここの餃子は単なる点心にとどまらない。皮にこだわり、餡の組み合わせにひねりを加え、唯一無二の食感と風味を生み出している。その味を東京でも楽しめるのが、『溢彩流香 餃子小厨 恵比寿』だ。

この店のスペシャリテが「水晶餃子」。タピオカ粉を加えることで、透き通るような半透明の皮を実現。見た目にも美しく、もちっとした弾力のある食感が特徴的。餡は、あぐー豚と海老と白菜。噛めば、豚肉の濃厚な旨味と、海老のプリプリとした歯ごたえが広がる。そして白菜が生み出す発酵のニュアンスが、全体を一つにまとめ上げる。

「小えびとパクチー」は水餃子で登場。シンプルな構成ながら、エビの甘さとパクチーの爽快な香りが際立つ。プリッとしたエビの食感がアクセントになり、噛むたびに香りが鼻を抜ける。パクチー好きならマストオーダーの一品だ。

焼き餃子の中から「牛肉とセロリ」。しっかりと味付けされた牛肉のコクと、セロリの青みのある香りが互いを引き立てる。脂の甘みをセロリの風味が引き締めることで、ただの肉餃子とは一線を画す仕上がりになっている。餃子の域を超えた一皿だ。

餃子以外の一品料理にも注目。「ホロホロ骨付きスペアリブ」は、じっくり煮込まれたことで骨からスルッと外れるほどの柔らかさ。鰹出汁とオイスターソースで仕上げられ、和と中華が融合したような味わいになっている。この独特の香りの組み合わせが、この店の料理の魅力を物語っている。

〆には「山椒肉味噌担々麺(温)」。細麺が濃厚なスープをしっかりとまとい、口当たりはクリーミー。最初はミルキーな甘みを感じるが、後からじわじわと辛みが追いかけてくる。さらに、肉味噌に仕込まれた山椒がアクセントとなり、食べ進めるごとに味の表情が変化。最後まで飽きさせない構成だ。

大阪の名店『溢彩流香』の味を、東京で気軽に楽しめる贅沢。予約不要のこの幸運を噛みしめたい。ご馳走様でした。

溢彩流香 餃子小厨 恵比寿
03-6434-1137
東京都渋谷区東3-17-15 VORT恵比寿V 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1303/A130302/13275363/

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