甘辛の二段構えカレー。@白洋亭 青山一丁目店

青山一丁目と秋葉原に店を構える『白洋亭』。白を基調とした店名だが、実際の店構えはシンプルな木目のカウンターが印象的な空間。提供されるのは「旨辛カレー」と銘打たれた一杯。だが、名前も然り、そのスタイルはどこか大阪の『白銀亭』を彷彿とさせる。

注文は「とんかつカレー」。一口目、ルーはまろやかな甘みを帯びている。玉ねぎのコクとフルーティーな甘みが広が理、時間差でじわじわと辛さが追いかけてくる。最初は優しく、後からガツンとくる味のコントラスト。この二段構えの辛さこそ、このカレーの個性といえるだろう。ルーの粘度はやや高めで、ご飯と一体となるような仕上がり。サラサラ系ではなく、あくまで濃厚なタイプだ。

「とんかつ」は薄めの仕上がりで、サクサク感が際立つ。ルーに浸ると衣が少ししっとりと変化するが、それがまたご飯とのなじみを良くしてくれる。カレーのルーが濃厚なだけに、このくらいのバランスがちょうどいい。揚げ物の重たさを感じさせず、ルーとの一体感が楽しめる作りになっている。

ご馳走様でした。

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白洋亭 青山一丁目店
東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル B1F
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