2025.02.19 昼 街に溶け込む老舗の温もり@レストラン・喫茶 おもかげ 喫茶店・カフェ 六本木・麻布・広尾 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 麻布十番の老舗喫茶店『レストラン・喫茶 おもかげ』。 創業は1980年(昭和55年)。喫茶店というジャンルの枠にとらわれず、しっかりとした食事が楽しめる、まさに“街の洋食屋”として長年愛され続けてきた。カウンターに座れば、マスターが変わらぬ手つきで料理を仕上げ、テーブル席では地元の常連が思い思いの時間を過ごす。店内を見渡せば、壁一面に飾られたサイン色紙。志村けん、村田諒太、中川翔子、小室哲哉──数々の著名人がこの店を訪れ、舌鼓を打ってきた歴史の証。これだけの面々が通う理由、それは料理が“本物”である証明でもある。 注文は「ハヤシライス」。喫茶店の定番メニューでありながら、そのクオリティは侮れない。じっくりと煮込まれたデミグラスソースは、コクと酸味のバランスが絶妙。牛肉の旨味が溶け込んだ深みのある味わいが、口の中でじんわりと広がる。ルーのとろみは程よく、ライスとの一体感を生む。甘ったるさが残らず、最後の一口まで心地よく食べ進められる仕上がりになっている。 流行り廃りの激しい東京の中で、これだけ長く愛されてきたこと自体が、この店の価値を物語っている。『おもかげ』とは、心の中に浮かぶ姿。その名の通り、誰の心の中にもある懐かしい味がここにはあるのだ。ちなみに、ミトミえもんも1980年生まれ。同い年として、こうして愛され続ける存在になれるよう精進したいものだ。ご馳走様でした。 — レストラン・喫茶 おもかげ03-3453-1668東京都港区麻布十番2-2-8 小栗ビル 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1307/A130702/13048678/