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2025.02.16 昼

名古屋の味覚をパンで表現!?@ Le Supreme ジェイアール名古屋高島屋店

パン・サンドイッチ・ハンバーガー

名古屋市

1000円〜2999円

★★★★☆

名古屋の玄関口、ジェイアール名古屋タカシマヤ。その地下2階に、『Le Supreme(ル シュプレーム)』が店を構える。名古屋市栄生町に本店を持つ人気ベーカリーだが、この場所に出店していること自体、その実力と人気の証と言えるでしょう。

2007年に創業した『Le Supreme』は、祖父の代から続く和菓子店を継ぎ、フランスパンを主軸に据えたパン屋として誕生した。和菓子からパンへ──その転換が、この店のアイデンティティを決定づけているのかも。例えば、名古屋の食文化で欠かすことのできない、あんこが使われた「あんぱん」こそが一番人気。

ふんわりとした生地に、甘さ控えめのつぶあんがぎっしり。外はカリッと香ばしく、中はしっとり。この対比が心地よい。名古屋であんこ文化が根付いたのは、和菓子の伝統と小倉トーストの影響が大きい。そんな“あんこ愛”を感じさせる完成度の高さだ。

次に、「ネギ味噌ベーコン」。こちらも名古屋らしさ全開の一品。ハード系のパン生地に、ベーコンの旨味と濃厚な味噌の風味。どちらが主役かといえば、間違いなく味噌。むしろ、ベーコンが味噌の引き立て役になっているほどの存在感だ。甘じょっぱくコクのある八丁味噌は、名古屋の食卓には欠かせないもの。そのソウルフードをパンに落とし込むのは、地元の味を知り尽くした職人だからこそできる技だろう。

そして、「青唐辛子のフーガス」。フランス発祥のハード系パンに、青唐辛子とチーズを練り込んだ刺激的な一品だ。ピリッとした辛さがアクセントになり、クセになる味わい。もしかして、名古屋の人って青唐辛子も好きなの?と思わず笑ってしまうが、その真意はわかりません。笑

あんこ、味噌、青唐辛子?──名古屋の食文化とフランスのパン文化が交差する。その意外性を面白がりながら、納得のいく形に仕上げるのが『Le Supreme』の流儀なのだろう。「最高」を意味するその店名には、職人としての自信と覚悟が宿ります。伝統に寄り添いながらも、時には新しい扉を開く。その柔軟な感性が、この店のパンを特別なものにしている。名古屋の味を超えて、新しいパンの魅力を発見する。それが、『Le Supreme』の面白さだ。ご馳走様です。

Le Supreme ジェイアール名古屋高島屋店
052-566-1101
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-4 ジェイアール名古屋高島屋店 B2F
https://tabelog.com/aichi/A2301/A230101/23052895/

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