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2025.02.12 夜

ここは横浜中華街の迎賓館かっ!@萬珍樓 本店

中華料理

横浜市

1000円〜2999円

★★★☆☆

横浜中華街の顔とも言える名店『萬珍樓 本店』。

創業1892年、100年以上の歴史を誇る超老舗だ。中華街には数多くの中華料理店がひしめき合っているが、この店の格は別格。まず建物のスケールに圧倒される。外観からして堂々たる佇まいで、重厚な扉を開けると広がるのは豪華な中国宮廷のような空間。赤と金を基調とした内装、大理石の床、天井には煌びやかなシャンデリア。横浜中華街の迎賓館といった雰囲気だ。

メニューを開けば、その品数の多さに驚く。特に目を引くのが、炒飯のバリエーション。なんと5種類もある。炒飯だけでここまで選択肢があるとは、こだわりが違う。今回はその中から「大山鶏の中国塩魚炒飯」をチョイス。塩魚(ハムユイ)とは、中華料理でよく使われる発酵塩漬け魚のこと。独特の発酵由来の風味と塩気が特徴で、炒飯の旨味をグッと引き上げる役割を果たす。

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一口食べると、まず感じるのはパラパラとした完璧な炒め具合。米一粒一粒が油をまとい、しっとりしすぎず、それでいてパサつき感ゼロ。そこに塩魚の塩気がじんわりと広がり、噛めば噛むほど旨味が増していく。クセが強すぎるわけではなく、ちょうどいい塩梅で主張してくるのが嬉しい。そこに絡むのが、大山鶏のしっとりした肉質。淡泊ながらも上品な旨味があり、塩魚の個性を邪魔することなく、絶妙なバランスを生み出している。

そして、萬珍樓ならではのポイントは、炒飯が単なる「脇役」ではなく、「主役級」の完成度を誇っていること。炒飯というと、他の中華料理と合わせて食べることが多いが、ここではこの一皿だけで満足感がある。むしろ、サイドではなくメインとして味わうべき炒飯だ。横浜中華街らしい食体験を求めるなら、間違いなくこの店が選択肢に入るべきだ。ご馳走様でした!

萬珍樓 本店
045-681-4004
神奈川県横浜市中区山下町153
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140104/14000144/

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