豚足好き必食！中華街名物の１つ、豚足そば。@徳記

横浜中華街のメインストリートを外れ、ディープな路地裏へ。観光客向けの煌びやかな世界とは一線を画す、どこか渋い佇まいの老舗『徳記』にやってきた。創業70年以上、その看板メニューは「徳記豚足そば」。ここで味わえるのは、ただのラーメンじゃない。豚足が主役、むしろ「豚足のためのそば」と言ったほうがしっくりくる一杯だ。

ラーメンの丼に豚足がどかっとのっているのかと思いきや、豚足は別皿で提供。つまり、『徳記』の豚足は、麺のトッピングではなく、一品料理としての存在感を放っている。これがまた、いい。目の前に現れるのは、テカテカと照り輝く巨大な豚足。圧倒的なビジュアル。これだけでもう、心は豚足の虜だ。

箸を入れた瞬間にわかる、とろける柔らかさ。じっくりと煮込まれたコラーゲン質はプルンプルン、皮と身がホロリと崩れ、口に入れた瞬間に蕩ける。醤油のコクと甘みが絶妙なバランスで染み込み、余計な脂はそぎ落とされているから、しつこさはゼロ。ただただ旨味だけがじんわりと広がる。これ、もはや飲み物。一方のスープは、豚足の旨味をたっぷり吸い込んだ清湯系。スッキリしているのに、奥行きのあるコク。やはり主役が豚足であることを伝えるかのよう。

店内は、昔ながらの大衆中華の雰囲気が漂い、どこかノスタルジック。地元の常連客が当たり前のように豚足を頬張る光景に、この店が長年愛され続けていることを感じる。『徳記』の「徳記豚足そば」は、横浜中華街の中でも唯一無二。豚足好きなら絶対に一度は食べるべし。そうでなくても、この一皿を前にすれば、きっと豚足の概念が変わるはず。ご馳走様でした！

—

徳記
050-5597-5226
神奈川県横浜市中区山下町166
https://tabelog.com/kanagawa/A1401/A140105/14006821/