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2025.02.08 夜

天国に一番近いショットバー!?@ ブルーラベル

バー

静岡市(静岡・清水)

10000円〜29999円

★★★★☆

静岡・両替町の夜の静寂を優雅に彩るバー、『ブルーラベル(Blue Label)』。

店の看板には「天国に一番近いショットバー」の文字。この言葉が意味するものは何か。それは扉を開けた瞬間、そしてグラスを傾けるごとに、少しずつ理解できる。ウイスキー好きにとっての天国がここにあるのです。

まずは「Douglas Laing’s Double Barrel」からスタート。アードベッグとクラガンモア、二つのシングルモルトをブレンドしたダグラスレインのダブルバレル。スモーキーさとバニラの甘みが絶妙なバランスで共存しており、複雑さの中にも一貫した個性を感じさせる一杯。46度としっかりとした度数ながらも、スムーズな飲み心地が魅力です。

そして、この店の真骨頂は、希少な名門ドメーヌのフィーヌやマールや終売となった貴重なボトルたちが次々と現れること。

「Fine Bourgogne Domaine Comte Georges de Vogüé」
フランス・ブルゴーニュの名門、ジョルジュ・ド・ヴォギュエが手がけるフィーヌ・ブルゴーニュ。ワインの蒸留酒ならではの芳醇な香りと、ブドウの持つ自然な甘みが美しく調和している。深い琥珀色がグラスの中で輝き、口に含むと豊かな余韻が長く続く。これが、最高に、最高に美味かった。

「BLO NARDINI Aquavite Riserva」
イタリア・バッサーノ発の老舗蒸留所ナルディーニのアクアヴィーテ。ブドウの搾りかすから作られるグラッパの一種で、二度の蒸留を経た透明感のある味わい。しっかりとしたアルコールの刺激の中に、ほのかな甘みとフルーティな香りが広がる。50度という高いアルコール度数にも関わらず、スムーズな喉越しが印象的。

「Grappa Neive」
ハンドメイドのラベルが施された、どこか温もりを感じさせる一杯。ネイヴェ産のブドウから作られたグラッパで、華やかな香りと滑らかな口当たりが特徴。50度という度数を忘れさせるような優しい甘みが、ゆっくりと口の中に広がる。

なるほど、ここはもう紛れもなく“天国”そのものだった。ただのバーではない。一杯ごとに特別な物語と出会える場所。グラスを傾けるたびに、心に沁み渡る余韻が静かに広がっていく。

そして、最後に立ち寄ったトイレの壁には、こう書かれていた。

「あの女に出会った時が運のつき。」

あぁ、間違いない。こんな素晴らしい酒に出会ってしまったのだから、もう運のつき。次にここを訪れる日まで、他のどんなバーも霞んでしまいそうだ。静岡の夜に、天国の扉がそっと開かれる瞬間。そのひとときに、心から感謝を込めて。

ご馳走様でした。

ブルーラベル
054-273-5689
静岡県静岡市葵区昭和町3-2 アーバンビル 6F
https://tabelog.com/shizuoka/A2201/A220101/22000048/

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