2025.02.06 昼 姉ヶ崎で味わう、昭和から続く竹岡式ラーメン。@ラーメン 天一 ラーメン・つけめん 市原・木更津・富津 1000円〜2999円 ★★★☆☆ 千葉の市原市姉崎。ここに、竹岡式ラーメンの伝統を守りつつも、独自の進化を遂げた一杯を提供する店がある。 その名も『ラーメン 天一』。創業から四半世紀以上。店主が子供の頃から慣れ親しんだ竹岡式ラーメンの味を、自分なりのスタイルで表現したいという思いから誕生したこの店。名前から「天下一品」を想起する方もいるかもしれないが、ここで提供されるのはこってり鶏白湯ではなく、千葉のご当地ラーメン「竹岡式ラーメン」だ。 竹岡式といえば、発祥の「梅乃家」が有名。特徴は何といっても、スープをチャーシューの煮汁とお湯で割るシンプルな製法と、乾麺を使用すること。しかし『ラーメン 天一』はこの伝統に一石を投じる。スープは煮汁ベースながら、塩辛さを抑え、より醤油の旨味と深みを引き出している。そして麺。ここでは乾麺ではなく、生の中細ちぢれ麺を使用。スープとの絡みが絶妙で、一口ごとに醤油のコクがじんわりと広がるのです。 今回注文したのは「ラーメン」。 見た目は濃い醤油色のスープが印象的。しかしその味わいは意外にも優しく、醤油の角が立つことなく、まろやかな旨味が広がる。生麺のちぢれ具合がスープをしっかりと持ち上げ、竹岡式の新しい可能性を感じさせる。トッピングのチャーシューは、竹岡式の命ともいえる存在。トロトロに煮込まれた肉は、口に運ぶとほろりと崩れ、肉の旨味と脂の甘みが広がる。シンプルな構成ながら、一つ一つの要素がしっかりと計算されているのがわかる。 そして見逃せないのが「チャーシュー丼」。 ラーメンに乗せたチャーシューとは異なり、こちらはより濃い味付けで、ご飯との相性が抜群。チャーシューのタレがご飯に染み込み、一口ごとに満足感が増していく。ラーメンと一緒に楽しむことで、肉の旨味をダブルで堪能できる贅沢な一品だ。 地元の常連客に愛される『ラーメン 天一』は、竹岡式ラーメンの伝統を大切にしながらも、進化を止めない一軒。乾麺から生麺へ。シンプルな製法に一工夫を加えることで、新たな魅力を引き出します。竹岡式の新たな一ページを刻むその一杯を、ぜひ味わってみてください。ご馳走様でした。 — ラーメン 天一0436-61-2466千葉県市原市姉崎東1-4-9https://tabelog.com/chiba/A1206/A120601/12001627/