2025.02.05 昼 千葉三大ラーメン、勝浦タンタンメンのルーツを食す。@江ざわ ラーメン・つけめん 勝浦・鴨川・館山 1000円〜2999円 ★★★★☆ 千葉三大ラーメンといえば、勝浦タンタンメン、竹岡式ラーメン、アリランラーメン。 千葉出身のミトミえもんですが、贔屓目なしでそれぞれがかなり個性的なご当地ラーメン。今回はその1つである「勝浦タンタンメン」をご紹介してまいりましょう。日本の汁あり担々麺の先駆けともいえる存在であり、その発祥の地が今回訪れた『江ざわ』。1954年創業。元々は中華料理を提供する食堂だったが、寒い漁師たちの体を温めるために生まれたのがこのスタイルだったそう。 胡麻や芝麻醤を使わず、ラー油の辛さをダイレクトに感じる醤油ベースのスープ。たっぷりの刻み玉ねぎと挽肉が絡み合い、独特の甘みと旨みを生む。そのスタイルは千葉県内の多くの店に広まり、今や「勝浦タンタンメン」として確固たるジャンルを築いている。店内には「江ざわ食堂五箇条」が掲げられているが、この5つがその特徴を表現しております。同時に、勝浦タンタンメンをより美味しく食べるための心得になっております。 ・赤くて当たり前と思うべし・身の程をわきまえた辛さを選ぶべし・下からよくかき混ぜて食すべし・麺はすするべからず・どんぶりの底には、、、 今回は「上坦々麺」を選択。「上」が付くのは、ひき肉の量が多いため。より濃厚な旨味を感じられる仕様となっている。どんぶりの表面を覆うのは、たっぷりのラー油。「赤くて当たり前と思うべし」という五箇条にもある通り、鮮烈なビジュアルこそ勝浦タンタンメンの象徴でございます。辛さは調整可能だが、「身の程をわきまえた辛さを選ぶべし」。普通の辛さでもなかなかの刺激なので、まずはデフォルトを試すのが吉。 スープはただ飲むものではなく、麺やトッピングをコーティングするもの。たっぷりの挽肉と玉ねぎが沈んでおり、これを「下からよくかき混ぜて食すべし」というルールに従い、全体に馴染ませるのがベスト。これにより、辛味と醤油のコクが均一に広がり、一口ごとの味わいが際立つ。そして、すすった瞬間にむせる危険性をはらんだ一杯。食べ方の鉄則は、「麺はすするべからず」。慎重に口へ運びながら、辛味と旨味のバランスを楽しむべし。 スープを飲み干した者だけが見られる、どんぶりの底の秘密。それが最後の五箇条、「どんぶりの底には、、、」。このメッセージに辿り着くためにも、穴あきレンゲで挽肉と玉ねぎをすくいながら、最後まで味わい尽くすべし。千葉を代表するご当地ラーメンの元祖。辛さと旨さのバランス、そして歴史ある一杯を体感できる。丼の底のメッセージを自分の目で確かめるべく、ぜひ足を運んでみてほしい。ご馳走様でした。 — 江ざわ090-4410-5798千葉県勝浦市白井久保字原296-8https://tabelog.com/chiba/A1207/A120701/12033068/