高崎でヒレかつを。ポンチ軒、という名の記憶。@ポンチ軒

『ポンチ軒』と聞けば神田小川町を思い浮かべる。厚みがあってサクッと軽やかな衣、上品ながらもじゅわっと甘い脂が広がるロースかつ、そこに塩が旨みを引き出そうとの躍動する。そんな東京の名店が、なぜか高崎にもあるという。行かない理由はないでしょう。

そして、選んだのは「ヒレ豚かつ」。普段はロース派のミトミえもんもここではヒレを。理由は簡単、群馬県産の豚だから。おそらくは上州麦豚だろう。群馬の澄んだ空気と、麦をたっぷり食べて育った豚は、臭みがなく、きめ細かい肉質。ほどよく締まった赤身が美しい。噛みしめると、ふわりと広がる旨味。でも、驚くほど柔らかいわけではない。ぎゅっとした肉の繊維感がしっかりと残っていて、歯を押し返す力がある。とんかつとしては、きわめてスタンダード。でも、それがいい。

卓上の調味料も充実。塩、すりごま、とんかつソースにウスターソース。塩で食べれば、ヒレ肉の持つあっさりとした味わいが色濃く感じられる。彩りが加る。すりごまを軽くふったソースで一口食べれば、香ばしさがプラスされて、より深みのある味わいに。

ちなみに、ここは神田小川町の姉妹店として2017年に誕生したお店だとか。高崎で食べるべき一軒として、しっかりと記憶に刻んでおこう。ご馳走様でした。

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ポンチ軒
027-395-4548
群馬県高崎市栄町12-3
https://tabelog.com/gunma/A1001/A100102/10018332/