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2025.01.25 夜

長野のガストロノミーツアーがつなぐ食とワイン

フレンチ

長野

50000円〜

★★★★☆

長野市の善光寺は単なる観光名所ではなく、食文化と地域活性化を結びつける重要な拠点となっています。最近では、世界的にガストロノミーツアーが注目されており、地域の特色を活かした食と観光の融合が新たな流行として広がっています。信州を代表する善光寺を起点とした「ZENKOJI WINE TOUR」もその一環。このツアーは、信州のワイン文化と食の魅力を存分に味わう絶好の機会でした。

六本木にある私の店『ウブ』では、漫画とワインのペアリングを楽しんでいただいております。その中でも、ワインをテーマにした名作漫画『神の雫』は特別な存在。店内の本棚に飾らせていただいており、そのご縁が今回の「ZENKOJI WINE TOUR」参加のきっかけとなりました。

ワインに興味を持つきっかけの1つになった漫画であり、いつか作者にもうちの店にきてもらいたいという密かな願いもあって信州を訪れました。

長野県は日本国内で有数のワイン産地として知られています。その特徴は、昼夜の寒暖差が生む葡萄の凝縮感と、標高の高さからくる爽やかな酸味。繊細な味わいのワインが多いのが魅力です。このイベントでは、そんな信州ワインの真髄を感じることができました。さらに、同じテロワールが育てた食材や長い歴史で紡いできた色の文化も堪能することができます。

さっそく料理とワインをご覧に入れましょう。

「フォアグラのテリーヌ 信州味噌風味と市田柿」
濃厚なフォアグラと信州味噌の風味に、市田柿の甘みが絶妙にマッチ。「Ryugan 2023」のキレのある酸味が、この一皿の複雑な味わいをさらに引き立てていました。

「長野県産チーズと信州サーモンオマール海老のプレッセ」
キャビアと野沢菜のジェノベーゼソースが華やかさを添えた一皿。ハーブの爽やかな香りとチーズのコクが「Ryugan 2023」の果実味と調和し、繊細なペアリングを楽しめました。ペアリングワインは「Pinot Noir 2020 Special Cuvee」。これ、めちゃくちゃ美味い、、、

「昆布締め甘鯛鱗焼き」
パリッと仕上げた甘鯛の鱗と、ソバの実とごぼうのリゾットの食感が見事に調和。赤かぶの甘酢漬けとブルーブランソースに山椒の香りが添えられ、和とフレンチが融合した味わいでした。ペアリングは「塩尻メルロロゼ2023」。

「信州プレミアム牛フィレの長野県産赤ワインプレゼ」
赤ワインでじっくり煮込んだ牛フィレは、発酵食品クラストで深みのあるコクをプラス。ペアリングされた「桔梗ヶ原メルロー2020」のフルーティーなアロマが肉の旨味を引き立てていました。

「長野県産リンゴのタルトタタン」
信州産りんごを使用したタルトタタンは、酒粕アイスクリームと甘酒ソースとともに提供。白ワイン「Solaris Chikumagawa Shinano Riesling Cryo-Extraction2023」の爽やかな酸味と見事にマッチしていました。

神の雫とのご縁がなければ、ここまでワインに深い興味を持つことはなかったかもしれません。今回もまた神の雫とご縁がなければ信州ワインに興味を持つことはなかったかもしれません。長野の食とワイン文化はまだまだ成長の余地があり、今後も目が離せません。善光寺を舞台にしたこのツアーは、信州の魅力を深く知るには最適な機会。次回もぜひ参加したいと思わせてくれる素晴らしい体験でした。

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