2025.01.25 昼 信州の風土と歴史を一杯のそばに。@ 野麦 そば 松本・美ヶ原・上高地 1000円〜2999円 ★★★★☆ 長野県松本市の中町通りから一歩路地に入った場所に佇む『野麦』へ。 その名は信州と飛騨を結ぶ「野麦峠」に由来しているようで、歴史と風土を感じさせます。シンプルなメニュー構成は、そば一本で勝負するという強いこだわりの表れか。冷たいそばの「ざるそば」、温かいそばの「五目そば」のみ。 提供される「ざるそば」は、塩尻市に隣接する辰野町小野地区で育てたそば粉を九割、つなぎを一割使用したもの。細く繊細な麺は、口に含むと風味が爆発し、のど越しも抜群。 わさびを少量つけていただくと、その辛味がそばの甘みを一層引き立てます。出汁は香り高く、そば湯で割って飲むと、その旨味を最後まで堪能できる。 もう1つ、注文したのは「稲刻菜のお漬物」。地元安曇郡に300年前から伝わる伝統野菜を使用しており、葉と蕪の部分で2種類いただきます。長野では野沢菜が名物として知られるところですが、こんな野菜もあったとは。特に味噌漬けにした蕪の部分が印象的です。 そばの香りと味わいで信州の魅力を存分に伝えてくれる名店。開店前から行列ができることも多いので、訪れるなら早めが吉。一口ごとに信州の風土と歴史を感じる、そんな贅沢な時間を楽しませていただきました。ご馳走様です。 — 野麦0263-36-3753長野県松本市中央2-9-11https://tabelog.com/nagano/A2002/A200201/20000101/