熟成肉のパイオニアが送る肉料理。@小石川 中勢以

東京・文京区小石川に位置する『小石川 中勢以』へ。

熟成肉のパイオニアとして名高い「中勢以 本店」の姉妹店であり、精肉店兼レストランという独自のスタイルを確立した一軒です。2013年のオープン以来、熟成肉を中心に据えた料理で肉の新たな魅力を追求し続けています。ちなみに、経営するイートピアグループは、焼肉やステーキなどさまざまなジャンルで肉を極めんとするチームだ。

最初の扉を開けると、一見ただの精肉店。しかし、倉庫への入り口のような扉を開けて奥へ進むと、洗練されたレストランスペースが広がります。このギャップがなんともワクワク感を作り出す仕掛けというわけだ。

今回いただいたのは、前菜からデザートまでを含めたランチコース（8800円）。

「シャルキュトリー盛り合わせ」ごぼうを練り込んだリエットや、生ハム、テリーヌなど、豚と牛の個性を活かした一皿。赤身と霜降り、それぞれの旨味が光るラインナップで、スタートから期待を膨らませてくれます。

「中勢以サラダ」野菜へのこだわりも見逃せません。新鮮で彩り豊かなサラダは、ひとつひとつに丁寧に作られており、グループの姿勢がうかがえます。

「本日の一皿」ミニハンバーグ。粗挽き感がしっかりとあり、脂の存在感も力強いハンバーグ。しっかりとした風味が特徴で、熟成肉らしい骨太さを感じさせる一品です。ここでも付け合わせの野菜に対するこだわりが感じられます。

「熟成牛のグリル焼き」本日の赤身肉を使用したグリル料理。熟成肉ならではの独特な風味と食感は楽しめますが、少々硬さが目立つ場面も。

白飯、味噌汁、香の物が付く構成は、日本らしい食事の締めくくりを彩ります。

「デザートと茶」最後は自家製の蜂蜜アイスと茶で締めくくり。濃厚でやさしい甘さが口の中に広がり、余韻も上品。肉料理の後にちょうどいい軽やかさです。

熟成肉を軸に据えつつも、野菜や付け合わせ、デザートまで全体を通して丁寧な仕事が感じられるレストランでした。一部、熟成肉の特性による硬さや風味の個性が際立つ点もありますが、それもまた熟成肉を理解し楽しむ一環。事前にスタッフの方々と好みの相談することで、さらに満足感の高い体験が得られるでしょう。

ご馳走様でした。

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小石川 中勢以
03-3830-0490
東京都文京区小石川5-10-18
https://tabelog.com/tokyo/A1323/A132302/13152057/