2024.12.07 夜 東京でペルーを堪能できる稀有な店。@ペルー料理 DESTINO51 世界料理(中南米) 原宿・表参道・青山 10000円〜29999円 ★★★★☆ 世界が注目するペルー料理、そのガストロノミーの魅力を伝えるレストラン『DESTINO 51』へ。 横浜の人気ペルー料理店「KOKY’S」による仕掛け。本店がカジュアルなのに対して、南青山がリストランテ風なのは、ペルー料理を1つアップデートしようという試みなのでしょう。店名にある数字は、ペルーの国番号「51」に由来するのだろうが、国への誇りをひしひしと感じます。 さっそくコース仕立ての料理たちをご覧にいれましょう。 「カンチータ」とうもろこしを揚げたシンプルな一皿。カリッとした食感と香ばしい風味が、ペルー料理の入り口としてぴったりだ。まるでペルーの屋台に迷い込んだかのような気分を味わえる。 「ソルデリート」伝統的なペルー南部の家庭料理を現代風にアレンジした一品。キヌアをベースに、白いとうもろこしやオリーブ、フレッシュチーズ、アボカドが絶妙に絡み合う。野菜の多様な食感が楽しめる“食べるサラダ”的存在。 「カウサ」ライムで和えたマッシュポテトサラダに、アヒ・アマリージョ(黄唐辛子)と鶏肉が寄り添う。酸味と辛味が口の中で踊り、ペルー特有の爽やかさが全開だ。これぞ、ペルーの家庭の温もりを感じる一皿。 「セビーチェ」ペルーの国民食とも言われる魚介のマリネ。真鯛を使い、リモ(唐辛子)とライムで仕上げた爽やかなマリネは、日本の繊細な食材が活きる絶妙なバランスだ。白い「レチェ・デ・ティグレ(虎のミルク)」を飲み干せば、この料理の本質を味わい尽くしたことになる。 「アンティクーチョ」国産牛ハツ肉の炭火焼き。アヒ・パンカ(赤唐辛子)の風味、アンデスのハーブ、ガーリックの香ばしさが一体となり、噛むたびに異国の風が吹き抜ける。この濃厚な味わいに、添えられたサルサベルデ的なペーストが清涼感を加える。 「本日のスープ」魚介の旨味が凝縮されたスープに、キヌアのほっこりとした優しい味わいが寄り添う。 「アロス コン アリスコス」ペルー版のシーフードリゾット。たっぷりの魚介の旨味とチーズのコクが混じり合う。 「自家製のチョコレートケーキ」食後には、ペルー産カカオの濃厚な風味を堪能できる自家製チョコレートケーキ。甘さ控えめで、余韻に浸りながら食事を締めくくる。 『DESTINO 51』は、ペルー料理の多様性と奥深さを余すところなく表現する一軒だ。一皿ごとに「発見」と「驚き」があり、まるで南米を旅しているかのような感覚に陥る。東京にいながらにして、ペルーの文化を五感で楽しむ贅沢が味わえます。ご馳走様でした。 — ペルー料理 DESTINO51050-5457-0760東京都港区南青山5-4-30 CASA SERENA 1Fhttps://tabelog.com/tokyo/A1306/A130602/13248957/