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2024.12.05 夜

歴史を持つ店の新しい挑戦。@三馬路 東京店

ラーメン・つけめん

秋葉原・神田・水道橋

1000円〜2999円

★★★★☆

2021年に神田の地にオープンした『三馬路 東京店』を訪ねます。

東京店と名乗るのは、そのルーツが博多にあるがゆえ。少し長くなるが、三馬路の歴史から話をはじめましょう。創業は1940年、博多屋台文化における初のラーメン店といわれております。博多ラーメンの元祖としても知られますが、意外なことに元祖は同じ豚骨でも清湯スープなんだとか。その後、三馬路は弟子に引き継がれ、また現在の「うま馬」の経営者へと受け継がれていったそうです。

さて、改めて神田へと目を移しましょう。

三馬路の東京店は、うま馬の東京進出店。伝統の博多ラーメンを封印し、浅利や昆布などの魚介出汁と鶏を中心とした動物系で作り上げたスープになっております。その結果、分厚くも上品な鶏の出汁の中にある、貝出汁などの強い旨みが複層的な味わいへと繋がります。

さらなる厚みを作るのが、椎茸とポルチーニのデュクセルの存在。このペーストを少しずつ溶かすことで、茸のグアニル酸がスープの中に広がります。旨みが渋滞することなく、一体化していくのはお見事。

麺はストレートの細麺で加水率高めのなめらかな口当たり。啜り心地が抜群で、喉越しもよし。さらにスープの持ち上げも良いとくれば、麺の必要要件を完全に満たしていると言っていいでしょう。トッピングの1つ1つのクオリティーも高いが、その中で特に海老ワンタンが印象的。ぷりぷりとした食感に、海老の甘味と旨味が凝縮されている。スープとの相性も抜群で、噛むたびに口福感が広がってまいります。

元祖博多ラーメンをルーツに持つ店の全く新しい挑戦。しっかり堪能させていただきました。ご馳走様です。

三馬路 東京店
03-3527-1412
東京都千代田区内神田2-9-6 祥司ビル 1F
https://tabelog.com/tokyo/A1310/A131002/13266565/

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