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2024.09.25 夜

予約の取れない松阪の中華料理店。@私房菜 きた川

中華料理

津・松阪

10000円〜29999円

★★★★☆

予約の取れない中華料理店、三重県松阪の『私房菜 きた川』を訪ねます。

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市郊外にある古民家の中での食体験は、風土や歴史までも食事を豊かなものにしてくれます。こういったローカルガストロノミーにおいて、地産地消は最低限のノルマだが、中華料理にとって三重県はうってつけの場所なのかも。伊勢海老や伊勢志摩の鮑は名産と知られ、さらに、ここは牛肉の日本最高峰の場所、松阪でございます。

”私房菜”とは中国語で、プライベートキッチンを意味するそうですが、シェフ一人のオペレーションはまさにそんな感じ。料理の方向性は、高級食材ばかりでなく、地元の野菜なども駆使した構成。元来味付けの強めな中華にありながら、素材の味わいを感じさせるアプローチに、素材へのリスペクトが伝わってまいります。とにかく、優しいのだ。

それが伝わる最初のプレゼンテーションが「季節野菜の彩り前菜」。メニュー表においては、たった一行のメニューだが、9種類にも及び前菜の盛り合わせ。ワンオペでこれを準備している姿を想像するだけで、頭が下がる思いです。

いんげんと干し海老、じゃがいもの細切りととんぶり、人参の細切りとキヌア、そうめんかぼちゃの揚げ湯葉巻き、鰻の揚げ物と干し椎茸、錦爽どりの蒸し鶏と胡麻ダレ、縞鯵とネギソース、岩清水豚のしゃぶしゃぶと唐辛子ソース、毛蟹と出汁のジュレ。

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その他の料理はこちら。

「伊勢志摩産鮑の香り焼き」
最初はライムと塩でシンプルに鮑の香ばしさを楽しみ、続きはナンプラーを含んだ肝のソースと。庭で採れたというピーマンも美味。

「白いとうもろこしとドウマン蟹と帆立貝の春巻き」
北海道のピュアホワイトと三重県の蟹が一緒に包まれた春巻き。とうもろこしの芯と昆布で作ったスープとともに。

「ふかひれの松茸と干貝柱煮込み」
オイスターソースを少しアクセントにしたという白湯ソース。醤油などは一切使ってないというが、なんと濃厚な味わいか。さらにここに松茸も風味加わるのだから鬼に金棒です。追い白米によってスープは最後まで堪能できます。

「松阪フィレ肉の四川山椒焼き」
松阪牛がメインになるのは必然ですね。笑 改めて三重県という場所のポテンシャルの高さを再確認できます。単体でも十分な満足感を作るが、ここに北海道の塩水うに、えのき茸、地物の橙のポン酢が参加しております。

食事は3種類を選ぶ方式だが、ミトミえもんはもちろん全部。笑 ちゃんと味の強さの順番に提供してくれます。

「あおさの麺」

「担々麺」

「麻婆麺」

「杏仁豆腐」
梨のコンポート、メロンとレモンのソースなどと一緒に楽しむ華やかな一皿。

ご馳走様でした。

私房菜 きた川
0598-63-1888
三重県松阪市伊勢寺町1020
https://tabelog.com/mie/A2401/A240102/24013156/

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