和歌山ラーメンにおける一流派の祖。@ 中華そば専門店 井出商店

和歌山ラーメンには、２種類ある。澄んだ醤油スープが特徴の「車庫前系」、白濁した醤油スープが特徴の「井出系」だ。後者は、和歌山市内にある人気ラーメン店『井出商店』に由来するが、今回はその総本山を訪ねております。

カップラーメンやラーメン博物館への出店などもあってか、多くの人にとっての和歌山ラーメンのイメージは後者だろう。実は井手商店ももともとは澄んだスープの中華そばを提供していたそうですが、スープを炊き込むうちに意図せずに濁ってしまったことで誕生したそうだ。豚骨の香りはしっかりとあるが、醤油のまろやかさがこれをマスキングしている。間違いなくこってりではあるが、不思議とスープが進んでしまう、そんな味わいです。

麺はストレートの細麺で、かん水控えめのタイプ。スープも麺もどこか懐かしさを感じさせてくれます。トッピングは、チャーシュー、メンマ、ネギ、そしてかまぼこ。ちなみに、かまぼこは梅の花のデザインになっておりますが、和歌山の県花だったりするそうです。

和歌山ラーメンのお供といえば、チャーシューご飯や卵かけご飯でなく、早すし。早すしとは、１日酢で締めただけのお寿司のこと。熟れ鮨などに対しての早すしということでしょうか。いわゆる鯖寿司なので、その爽やかな酸味がラーメンのこってりと相性がいい。ラーメンを待つ間にぜひ。

ご馳走様でした。

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中華そば専門店 井出商店
073-424-1689
和歌山県和歌山市田中町4-84
https://tabelog.com/wakayama/A3001/A300101/30000031/

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