クリエイティビティーに富んだ、絶品ミールス。@多国籍食堂 錆と煤

錆と煤、、、名前を聞いただけでは、誰も何の店かは予想できないでしょう。ただ、この言葉に不思議なほどの引力を感じてしまうのは何故だろう。ここは高知にある南インドカレーショップ『多国籍食堂 錆と煤』なのだが、店の外観からなんとなく由来が見えてくる。祖父から譲り受けたという建屋は錆に覆われたトタン壁であり、その古さにはクリエイティビティーが含まれ、それがそのまま”味”になっているのです。

店内のインテリアや照明なども独特な世界観が作られており、カレーだけではないトータル的な作品のように思われます。ちなみに、シェフ彼女は着物の染め物を学んだり、絵を描いたり、アクセサリーを作ったりとしてきた歴としたアーティスト。そして、彼女の最大の作品こそがカレーなのでございます。

Special plate、2500円。

ベジとノンベジの両方が楽しめる、文字通りスペシャルなプレート。ほとんどのお客さんはこれを頼んでいる印象。プレートの構成は、ノンベジのシーフードとマトン、ベジからはサンバル。これ以外に、ライタ、ラッサム、ダルで構成されます。ライスの上がサラダ仕立てになっているのが女性的。副菜が、甘味、苦味、酸味などをプラスしますが、ゴーヤなどの南国っぽい素材があるのがテロワールを感じれて嬉しい。

中でも一番のお気に入りはシーフードのカレー。帆立と白身魚が入ってるのだが、特に帆立の役割がでかい。貝類の持つ旨みはたっぷりとカレーに落ちており、これを堪能する装置としても帆立のひもなどが活躍しております。混ぜて食べるのがミールスの魅力だが、これはそのまま変化なしで食べたいほど美味でした。

錆と煤、結局このネーミングのどこに魅力を感じたんだろう。きっと、この言葉に錆や煤が作り出す強いクリエイティビティーを感じたからであろう。カレーも含めて、彼女の創作性をぜひ堪能してみてください。

ご馳走様でした。

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多国籍食堂 錆と煤
088-855-9393
高知県南国市立田632-19
https://tabelog.com/kochi/A3901/A390102/39006430/