2024.07.17 夜 下に根を張り、上に成長する。@スシュ フレンチ 秋田市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 秋田にある予約困難のフレンチ『スシュ(Sous-sus)』へ初訪問。 店名は、バレエの用語で「下に上に」という意味。下に根を張り、上に成長していくという想いが込められているそう。この想いが全てにおいて一気通貫している、そんなフレンチレストランだ。シェフの澁谷瑛子氏は、秋田で生まれ、その後東京やフランスで腕を磨いた本格派。そんな彼女は地元に根をはり、地元の食材を探求し、地元の人々を中心に喜ばせるレストランを完成させております。 例えば、衝撃的でさえあるコストパフォーマンスもその1つ。フレンチのフルコースで8,500円というのは破格中の破格。全ての人に気軽に楽しんでほしいという想いが伝わってまいります。オープンで明るい店内も同じ。また、予約も決まった日に一斉に募集するなど、富裕層や影響力などを意識せずに平等に提供しているのも同じ想いからでしょう。きっちり地に足をつけ、その上で素晴らしい料理を作り上げているのです。 印象的だったのは、フレンチの伝統的なアプローチをベースにしつつも、秋田の旬の食材たちを積極に利用しているところ。また、女性シェフならではの魅力でしょうか、見た目の美しさや香りの高さも人を惹きつけます。さっそくコースの内容をご覧にいれましょう。 「アミューズ」玉蜀黍のスープ、鯵のマリネに茄子のピュレとフランボワーズソースを添えて、フランス産のサラミ。 「岩牡蠣」カリカリの衣の中には、男鹿産の岩牡蠣、ジロール茸、コリアンダーなど。クリーミーな牡蠣ソースとともに。 「バケットとミックスベリーのパン」 「アスパラとメバチマグロのグリエ」クレソンやミントの花とともに。チーズの動物系の風味が強いアクセントに。 「鮑のパイ包み」甘海老や帆立のムースとともに。肝とバターのソースが深い味わい。 「甘鯛のポワレ」この日のコースにおける個人的MVP。特に生ハムと一緒に炊いたという冬瓜の旨みに驚く。ヤングコーン、潤菜、おかひじきとともに。 「短黒牛のグリエ」短角牛と黒毛和牛のハイブリッドで、脂と赤身のいいとこどりのお肉。赤ワインソースとともに。 「チーズ」追加メニュー。ロックフォールとニンニクとスパイスの入ったチーズを。どちらも違ったインパクト。 「チェリーパイとトンカ豆とコーヒーのアイスクリーム」 ご馳走様でした。 — スシュ018-853-7614秋田県秋田市大町1-2-40https://tabelog.com/akita/A0501/A050101/5009178/