2024.06.26 昼 料理から北九州の景色が見えてくる、そんなイタリアン。@Bekk イタリアン・ピザ 北九州市 10000円〜29999円 ★★★★☆ 北九州の小倉にある人気イタリアン『Bekk(ベック)』を訪ねます。 全体の印象は、料理から北九州の景色が見えてくる、そんな雰囲気の料理達。例えば、最初のアミューズは洒落た雰囲気ながらも、食材たちがきっちり主役を務める。イノベーティブレストランにありがちな、変にこねくり回すような事がない。手前から、焼きポレンタに雲丹、赤イカのマリネ、カポナータに鯵といった組み合わせ。北九州が誇る海の恵みに、山や土の食材が見事に重ねられております。 料理名も「循環 海・山・土」と名付けられているが、まさにテロワールを感じるアミューズたちになっております。 「オーガニックGIN 青柚子」夏らしい涼しげなアウトプットで、北寄貝を主役に、海ぶどうやオクラが参加しております。サワークリームや青柚子などが作る酸味の仕掛けも印象を強いものにしております。オーガニックGINはジュレにて。 「藁 デラウェア」山口県は角島のクエを藁焼き。寝かせて旨味を引き出し、炭や藁などで香りをつけます。デラウェアのソースとの相性も良い。 「再構築」生ハムメロンの再構築。花ズッキーニの中には水牛のチーズにアンチョビ、上には生ハム、横にはメロンのソルベが添えられます。王道の組み合わせながら、テクスチャーを変えるだけでこれだけのものが出来るとは。Bekkの夏のスペシャリテ、最高。 「リグーリア州」リグーリア州でパスタといえば、もちろんジェノベーゼですね!ただし、バジルではなく大葉だったり、炭火焼きした鮎が参加していたりと、Bekk流のジュノベーゼに仕上がっております。 「アスパラソバージュ サフラン」自然放牧でのびのびと育ったという里山牛は、肉自体の旨みが抜群に強い。さらに、炭や薪を駆使して、絶妙な火入れと香りを実現しております。卵黄やサフランがソースを務めます。山菜たちのレベルも高く、メインに相応しい一皿。 「北九州産井手浦米 ティラミス」お米のティラミス。冒頭も米の一皿から始まったが、レストランにとって象徴的なポジションに位置づけられているようだ。 ご馳走様です。 — Bekk070-4485-7871福岡県北九州市小倉北区魚町4-3-8 モナトリエ 1Fhttps://tabelog.com/fukuoka/A4004/A400401/40043710/