本物のノスタルジックがここにあ流。@来集軒

浅草にある老舗ラーメン店『来集軒』へ。

入り口には暖簾がかかるだけのシンプルな雰囲気で、その全てに年季が入った足跡が感じられます。昭和ノスタルジックのお手本のようなお店なのですが、それもそのはず。前身の来集軒製麺所も含まれば創業から100年を超える老舗中の老舗。正式には製麺所の創業が1910年（明治43年）、ラーメン店としては1950年（昭和25年）からその歴史が始まっております。昭和どころではないノスタルジーがここにあるわけだ。

もちろんラーメンも懐かしい。食べたことがなくとも懐かしいのだ。豚足、豚骨、鶏ガラに野菜の出汁が酸味ある醤油に馴染んだ中華スープ。どこかあっさりした感じも昔ながらの雰囲気だ。トッピングもチャーシュー、メンマ、海苔、白ネギと実にシンプルなもの。スープの代わりにメンマなどには強い味を与えております。

麺の中細平打のちぢれたシルエットは王道だが、意外にもかなり硬めの茹で加減で存在感を主張してきます。

そして、もう１つのノスタルジックアイテムが、シュウマイ。これだけの定食が用意があるほど人気なのだが、実にこれが素朴なアウトプット。餡には豚肉の存在が見当たらす、玉葱メインのペーストが包まれております。きっと肉が贅沢だった時代の産物なのでしょう。味の云々ではなく、歴史の一端に触れたようでなんだか嬉しい。

最近ではノスタルジック風なラーメンも流行ってますが、本物のノスタルジックがここにありました。ご馳走様です。

—

来集軒
03-3844-7409
東京都台東区西浅草2-26-3
https://tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13010513/