何だ！？この厚みのある玉子サンドは！@喫茶 マドラグ

一般的な玉子サンドといえば、茹で卵とマヨネーズを想像する人がほとんどでしょう。ところが、京都の人たちがイメージする玉子サンドは全く違うもの。ふわふわのオムレツを挟むのが京都流なのだ。これを味わうことができる『喫茶マドラグ』を紹介してまいりましょう。

同店をご紹介する上で、２つの喫茶店の話を避けては通れない。

１つは、昭和38年創業の名喫茶「セブン」。二条城の近くで半世紀以上も営業していた店だが、2011年よりその場所をマドラグが引き継いでいる。歴史しか醸し出すことのできぬ昭和の空気感は、いい意味でのレトロ感でいっぱいだ。もう１つの喫茶店は昭和20年創業の「コロナ」。このコロナの名物こそが玉子サンドであり、引退したご主人が自ら仕込みを教えたらしい。

厚みのあるオムレツは、ぷるぷるで、滑らか。密度があるのにやわらかいのだ。口当たりもイメージ通りで、旨味がとろけるように幸福感を作ります。なんと卵は４つも使われているらしい。挟み込むパンの片方にはデミグラスソース、片方にはマスタードが塗られます。大きさがあるゆえに、それぞれの玉子との接地面でバリエーションが楽しめるのも魅力だ。

もう１つの名物が「鉄板ナポリタン ケチャップ味」。メニューに堂々と表記するくらいケチャップの酸味をしっかり効かせます。パスタが細麺なこともその印象を強めております。そして、この種のナポリタンにはタバスコと粉チーズがよく似合う。面白いのは鉄板に半熟の玉子を敷くところ。サンドイッチから含めて、一体何個の卵を摂取したことでしょう。笑　実はこれ三重県の文化なのだとか。

２つの老舗の喫茶店のDNAを受け継ぐ、新名喫茶の「喫茶マドラグ」。当然のように大人気で、ふらっとは入れることはないので、必ず予約することをおすすめします。ご馳走様でした。

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喫茶 マドラグ
075-744-0067
京都府京都市中京区押小路通西洞院東入ル北側
https://tabelog.com/kyoto/A2601/A260202/26019438/