「おいしい」を、
すべての人に。

検索

2023.03.08 昼

大阪とんかつの逆襲が始まった!@とんかつ 乃ぐち

とんかつ・揚げ物

大阪市

5000円〜9999円

★★★★☆

とんかつは、銀座発祥とも、上野発祥とも、新宿発祥とも言われる。いずれにしても東京生まれであり、とんかつ文化は東京で育ったといって問題ないだろう。とんかつ店の数の比較しても、東京と大阪では3倍近い店舗数の違いがあるとか。とんかつ王国をほしいままにしてきた東京だが、近頃、大阪とんかつの逆襲が始まっている。

その旗振り役の一つが2021年創業の『とんかつ 乃ぐち』、中津の古い住宅街の路地にある。

とんかつ業界には珍しい事前予約の仕組みを採用していて、その予約もハードルが高い。なにしろ、席数も5つと数が少ない上に、とんかつはコース仕立てで提供される。シェフ曰く、とんかつをきっちり因数分解している店は多くはないという。部位ごとに、銘柄ごとに、火入れを研究し、無限にあろうかという係数を試して、現在の形に辿り着いたのだとか。とんかつ畑出身ではなく、イタリアンからの参入ということもユニークネスを強めているのでしょう。

まずは、銘柄豚のお披露目から。三右衛門のヒレ、錦雲豚のロース、TOKYO Xの肩ロース、望来豚のロース、金華豚のリブロースと並ぶ。前述の通り、その1つ1つにとってベストな火入れで一切れないし、二切れ程度の一口サイズで提供されます。そして、そもそも軽やかな揚げあがりな上に、毎回味に変化があるので、全く飽きを感じさせることはありません。大阪とんかつの逆襲を予感させるコースを一部始終をご覧ください。

「三右衛門のヒレ」すっきりとした印象だが、余韻には旨味がじっくり来る。衣は少し時間を置いてもなお軽やかだ。

「錦雲豚のロース」これもまたじっくりとした旨味。サクッとした歯切れの良さにも注目して欲しい。また、脂身を醤油で食べるのだが、まるで脂身の多い魚のようなアプローチで面白い。

「TOKYO Xの肩ロース」こちらはぶりんとした食感で、肉の強さを感じます。

「望来豚のロース」最も風味の強さに個性あり。水分が滲み出ていて、これが旨味そのものです。

「金華豚のリブロース」締めは最高部位のリブが務める。やはり、脂は醤油で食べさせる。

コースの締めは、、、

「醤油カツ丼」卵で閉じぬ、醤油味のカツ丼。脇を固める鰹節と三つ葉が、上品な方向に味を引っ張ります。

「カツカレー」出汁とスパイスの効いたカツカレー。特にクミンがいいアクセント。

とんかつ 乃ぐち
050-3091-1052
大阪府大阪市北区中津3-14-2 平家アパート 1F
https://tabelog.com/osaka/A2701/A270101/27126154/

エリア

ジャンル

価格帯

評価

月別アーカイブ